ビデオカメラの動画データ保存・バックアップ方法
本格的なものから、軽量化されたものなど、様々な使用状況に対応したビデオカメラが豊富に発売されていますので、ビデオカメラを愛用されている方も多いと思います。ビデオカメラを利用される方の多くは、子供の成長や家族旅行、日常の思い出など、それぞれの人生の一部分を動画で記録していると思います。
思い出の動画は、過去を振り返るのにも良いですし、家族、友達など、録画した動画を1人で、皆んなで見る事は楽しいイベントになります。
そんな大切な思い出を記録しているビデオカメラですが、急なトラブルに見舞われるとデータが消失することもあります。下記のトラブルに見舞われた際に問題が大きくならないよう、リカバリーできる方法をご紹介いたします。
- ビデオカメラが故障してしまった
- エラーメッセージが表示される
- 動画が再生されない
- データが消えてしまった
- 間違えて消してしまった
様々な記録が保存されているビデオカメラのデータは復旧が可能なのか、どうすればデータを失わずに済むのか、情報をまとめました。
目次
ビデオカメラで撮影した動画データの保存先
数多くのビデオカメラが販売されていますので、データの保存先などはそれぞれですが、基本的には、ビデオカメラ本体の内部記録メディアに保存されるか、外部記録メディアへの保存の形式が一般的です。
内部記録メディアの場合
ビデオカメラ本体に内蔵されている内部記録メディアに保存する場合には、HDDタイプとメモリタイプが一般的です。HDDタイプは容量が大きい分重くなってしまう傾向があり、メモリタイプは基板チップへのデータの書き込みとなり高速化、軽量化しています。現在はメモリタイプの価格も下がっていますので、メモリタイプが主流となっています。
本体内蔵の記録メディアへの保存は、ビデオカメラの故障、損傷の影響を受けますので、万が一ビデオカメラが故障してしまった場合には、データにも影響が出てしまう可能性があります。本体データの保全対策としては、撮影した映像データをパソコンなど、別のメディアに保存しておく事で、万が一のビデオカメラの故障からデータを守る事が出来ます。
外部記録メディアの場合
ビデオカメラのモデルにより異なりますが、メモリーカード、DVD、Bru-rayなどを、ビデオカメラにセットする事で、記録を保存する事が出来ます。そして、これらの外部メディアを使う事でビデオカメラの故障時からデータを守る事が可能です。
ただ、外部記録メディアはデータをパソコンに保存したり、容量が一杯になった時に交換する為、容易に取り外しが可能ですが、その取り外しを正確に行わないと、データを損傷させてしまう危険性があります。
SDカードなどでの動画データ保存のデメリット
ビデオカメラの故障時からデータを守る事には有効的ですが、取り扱いによって外部記録メディアも破損する可能性がありますので、別途データのバックアップを取る事で、外部記録メディアの故障時への対策となります。
動画データのバックアップを作成していたつもりなのに、SDカードからデータが消去されてしまっている可能性もあります。
また、DVD、Bru-rayの場合には比較的壊れにくいですが、度重なるデータの読み書きによる劣化、使用、取り扱い方によりデータを読み込めない状況となると正常にデータが読み込めなくなるので、取り扱いに注意が必要です。
壊れたビデオカメラからデータは取り出せるの?
HDDタイプのビデオカメラの場合には、ハードディスクにデータが保存されていますので、データが破損していない限り復旧の可能性があります。
メモリタイプのビデオカメラの場合には、基盤に搭載されたフラッシュメモリにデータが保存されていますので、こちらもデータが破損していない限り復旧の可能性がありますが、基盤故障の状態や症状によっては困難な作業となります。
いずれにしても、高度な技術が必要となりますので、修理費用も高額となる可能性があります。
まさか、壊れるはずがないと思ってしまうビデオカメラですが、精密機器ですので何かしらの不具合が起きてしまう可能性は0ではありません。大事なデータを守る為にも、ビデオカメラ本体への保存だけでなく、外部記録メディアの使用に併せて、パソコンやクラウドへのデータのバックアップを取っておく事が、まさかの出費、またはデータ復旧不可のショックを防ぐ事が出来ます。
撮影した動画を間違って削除・消去した場合
データを誤って消してしまった、消えていたなどの場合には、基本的には表面上データが確認出来なくなっていますが、データが消えていない可能性が高いです。このような状況の場合には、上書き行為は絶対厳禁です。
データを間違えて消してしまう行為をしてしまった場合には、記録メディアではまだ消えておらず、新たに録画してデータを保存する事で上書きされ完全消去となります。
間違えて消してしまった、または気づいたら消えていた場合には、電源を落とし、何もしない事が重要です。
データを消してしまった、消えてしまった時の対処法は下記の記事をご参考にして頂ければと思います。
関連:ビデオカメラで撮影した動画を消しちゃった!削除した動画を復元
ビデオカメラのデータをトラブルから守る方法
ビデオカメラの本体でも、外部メディアであっても何かしらのトラブルによりデータが消えてしまう事は、かなり焦ってしまいますし、大切な思い出が無くなる事は、とても辛い事です。
データ復旧業者、またはご自身で症状によってはデータを復旧、復元できる可能性がありますが、状態によってはデータを復旧する事が不可能となる場合もありますし、高額な費用となる可能性があります。
データ復旧の料金の大幅な値下げなどを行う業者に注意
データの保存がうまくできていない場合にはデータ復元ソフトやデータ復旧サービスを利用することになるかと思います。その際に注意したいのが、データ復旧業者の中にも料金を50万円と提示してから、問い合わせた人の反応を見て料金を調整する事業者がいることです。
確かにデータ復旧には高い技術が必要で素人にはどうしようもないものではありますが、足元を見たサービスを提供しているデータ復旧事業者が存在していることは覚えておいてください。
撮影した動画はバックアップを
まさかのトラブル時に万全な対策を取るには、データのバックアップが何よりも重要です。どこに保存していても失われてしまう可能性は0ではありませんが、外部記録メディアで保存しておけば、基本的には様々なトラブルから守れる可能性があります。メモリーカード、DVD、Bru-rayなどは、取り扱いと使用頻度による劣化に気をつけておけば、基本的にはデータが消えてしまう事はありません。
外部メディアへの保存、パソコンへの保存、クラウドへの保存など、方法は様々で面倒な作業となるかもしれませんが、万が一の思い出のデータを失う事のないように、データの管理を万全にしておく事が重要です。
まとめ
色々な場面、思い出を記録として保存してくために、ビデオカメラを利用されている方が多いと思います。その大切なデータが失われてしまう事は、物凄くショックですよね。頻繁に壊れたり、データを失う事は多い事ではありませんが、万が一の為にデータを守れる状況で、ビデオカメラをご愛用されることをお勧め致します。