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RAIDの障害・故障について|データ復旧

RAIDシステムは高い信頼性とパフォーマンスを提供するよう設計されていますが、ハードウェア障害、ソフトウェアの不具合、操作ミスなどにより障害が発生することがあります。以下に、RAIDシステムで発生する可能性のある一般的な障害事例をいくつか紹介します。

単一ディスクの故障
RAIDシステムの最も一般的な障害は、単一のディスク故障です。RAID 1, 5, 6, 10などの冗長性を提供する構成では、単一のディスクが故障してもシステムは動作し続け、データは保護されます。ただし、故障したディスクを迅速に交換し、データを再構築しないと、さらなるディスク故障が発生した際にデータ損失のリスクが高まります。

複数ディスクの同時故障
RAID 0は冗長性を提供しないため、いずれかのディスクが故障すると全データが失われます。RAID 5やRAID 6では複数のディスクが同時に故障すると、データの復旧が困難または不可能になることがあります。これは、特に大容量のディスクを使用している場合、再構築中に別のディスクが故障するリスクが高まるためです。

ハードウェア障害によるデータの破損
RAIDコントローラの故障や電源障害などのハードウェア障害は、データの破損を引き起こすことがあります。特に、書き込み処理中に障害が発生した場合、データの整合性が損なわれる可能性があります。

ソフトウェアバグや設定ミス
ソフトウェアのバグや設定ミスもRAIDシステムの障害の原因となり得ます。例えば、RAIDの設定を誤って変更したり、互換性のないファームウェアをインストールしたりすると、データアクセスが不可能になることがあります。

ウイルスやマルウェアによる影響
ウイルスやマルウェアの感染は、システムファイルやRAIDの構成ファイルに悪影響を与え、データへのアクセスを阻害することがあります。

人的ミスによるデータ喪失
オペレーションミス、たとえば間違ったディスクを抜いてしまったり、重要なデータを誤って削除したりすることも、障害の一因となり得ます。

RAIDの障害(ディスクの破損によるエラー・RAID崩壊)

RAID構成におけるデータの冗長性と注意点
RAID構成は、RAID 0(ストライピング)を除き、ハードディスク(HDD)に冗長性を持たせることで、万が一一部のHDDが破損しても、他のHDDのデータから再構築(リビルド)できる仕組みになっています。これにより、特定のHDDが故障しても、システム全体が直ちに機能を停止するわけではありません。

しかし、HDD以外の部品が故障した場合は、リビルドが行えないケースがあります。例えば、電源ユニットや基盤(マザーボード)、RAIDコントローラーが故障すると、RAID構成そのものが機能しなくなり、RAIDの再構築ができなくなる可能性があります。こうした場合、メーカーに修理を依頼することが一般的ですが、修理過程でストレージの初期化が行われることがあり、データが消失するリスクが高まります。

特に、RAIDコントローラーや基盤の交換は注意が必要です。RAIDの構成自体には問題がなくても、こうした部品の交換後にRAIDの再構築(リビルド)や初期化が自動的に実行されることがあり、その結果、HDD内のデータが消えてしまうことがあります。RAIDカードやファームウェアのバージョンが異なる場合、RAIDの設定情報が上書きされるリスクもあるため、部品交換を伴う修理を行う際は、事前にデータのバックアップを確保してください。

RAID構成のサーバーやNASの警告と対策
RAIDを構成するサーバーやNAS、外付けHDDが異音(警告音)を発している場合、HDDの物理障害やRAIDの崩壊が進行している可能性があります。例えば、Buffalo TeraStation(テラステーション)では、エラーランプや本体前面の液晶ディスプレイに障害が発生したHDDが表示されることがあります。

しかし、エラー表示のないHDDにも潜在的な問題があることが多く、リビルド中に障害が顕在化してシステムが起動しなくなるケースも少なくありません。そのため、エラーが発生したディスクのみを交換するのではなく、すべてのHDDをチェックし、必要に応じてデータ復旧の専門家へ相談することが推奨されます。

RAID5・RAID6における冗長データの復旧の注意点

RAID5では1種類の冗長データを、RAID6では2種類の冗長データを作成し、それらを複数のハードディスク(HDD)に分散して記録しています。そのため、RAID5では構成するHDDのうち任意の1台、RAID6では2台が破損しても、残りのHDDに記録されている冗長データを組み合わせることでデータの再構築(リビルド)が可能となります。

RAIDの再構築は、通常専用のプログラムが用意されており、破損したHDDを交換した後、コントローラーを介してほぼ自動で行われます。しかし、RAIDの仕組み上、分散して記録されている冗長データを繋ぎ合わせる処理が多数発生するため、再構築には非常に時間がかかります。また、再構築中に他のHDDが破損したり、コントローラーに問題が発生するなど、再構築の最中にトラブルが発生することもよくあります。実際、データスマートに寄せられるRAID復旧の依頼の中でも、再構築中の障害によるケースは頻繁に発生しています。

特にRAID構成では、ほぼ完全に同一のHDDを、同一条件・同一環境で使用することが一般的なため、HDDの故障時期やタイミングが重なることがよくあります。再構築中のトラブルは致命的な障害につながることも多いため、再構築作業を実施する際には、データのバックアップを取得した上で、コントローラーや電源、温度などの環境、構成する他のHDDのエラー状況に十分に配慮する必要があります。

障害の程度や状況が特定できない場合、安易にデータの再構築を実行することは非常にリスクが高いため、そういった場合には、何もせずにデータスマートをはじめとするデータ復旧企業へ相談することをおすすめします。

RAID1(ミラーリング)のデータ復旧について

RAID1(ミラーリング)は、複数のHDDに全く同じデータを保存する仕組みのため、すべてのHDDが同時に破損する確率は低く、さらに各HDDが互いに完全なコピーとなるため、RAIDコントローラーが故障した場合でも短時間での復旧が可能です。

障害が発生した場合、該当するHDDを交換し、RAIDの再構築を実施する必要があります。ただし、障害の原因が特定できない場合は、一台のみの状態でもアクセスできる場合が多いため、まずはデータのバックアップを取得してから作業を進めることをおすすめします。

しかしながら、片方のHDDが物理障害を起こした際に、それに巻き込まれる形でもう一方のHDDのファイルフォーマットが破損するケースも頻繁に発生しています。このような状況で再構築を実施すると、かえってデータの破損が拡大する可能性があるため注意が必要です。そのため、こうしたトラブルが発生した場合は、何もなさることなくデータスマートなどのデータ復旧サービスにご相談いただければと思います。

RAID0(ストライピング)のデータ復旧について

RAID0(ストライピング)は、構成するすべてのHDDにデータを分散して書き込む仕組みであるため、冗長性が全くないのが特徴です。そのため、一部ではRAIDとして分類されないとも言われています。

この構成では、1台でもHDDが破損すると、保存されていた全データが失われるリスクが非常に高くなります。また、HDDの台数が増えるほど故障の確率が上昇するため、通常のシングル構成よりもリスクが高く、推奨される構成ではありません。

もし1台でもHDDに障害が発生した場合、残りのHDDがすべて正常であっても、データを取り出すことはは困難を極めます。RAID0の障害が発生した際には、速やかに弊社までご相談ください。

RAID0+1のデータ復旧について

RAID0+1は、ストライピンググループをミラーリングした構成になります。例えば、HDD[1]〜[2]で構成されたストライピンググループ1と、HDD[3]〜[4]で構成されたストライピンググループ2がある場合を考えます。

この構成では、ストライピンググループ1のHDD[1]に障害が発生すると、グループ1全体のストライピングが機能しなくなります。この時点では、ストライピンググループ2のみが動作している状態となります。しかし、その後HDD[3]またはHDD[4]のいずれかに障害が発生すると、RAID全体が使用できなくなります。

したがって、1台でもHDDに障害が発生した場合は、残りのHDDにさらなる障害が発生する前に、早急にバックアップを取得することが重要です。もし仮に2台以上のHDDに障害が発生した場合、データを取り出すことは困難を極めます。そのため、データスマートなどのデータ復旧サービスへ速やかにご相談ください。

RAID1+0のデータ復旧について

RAID1+0は、ミラーリングされたグループをストライピングする構成になります。例えば、HDD[1]とHDD[2]、HDD[3]とHDD[4]の2つのミラーリンググループが存在し、それらをひとつのストライピンググループとして構成する形になります(見た目上は、HDD[1]とHDD[3]のRAID0構成となります)。

この構成では、HDD[1]に障害が発生し、その後HDD[2]も故障すると、ミラーリンググループが機能しなくなるため、RAID全体が使用不能となります。しかし、HDD[3]またはHDD[4]のいずれか1台に障害が発生した場合は、もう片方のHDDが正常であればシステムは引き続き稼働可能です。

そのため、1台でもHDDに障害が発生した場合は、残りのHDDが故障する前に速やかにバックアップを取得することが重要です。もし2台以上のHDDが故障した場合、組み合わせによってはRAID全体が機能しなくなり、データの取り出しが非常に困難になるため、データスマートをはじめとするデータ復旧サービスへ速やかにご相談ください。

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