パソコン(PC)を修理に出す前に!故障事例とデータ復旧
パソコンをいざ修理に出そうと思った際にまずはメーカーに依頼することが最優先です。ただし、メーカー修理の場合はデータが消去されてしまいますので、データは完全に消失してしまいます。壊れたPCの心配事に一つずつ対処方法を解説して参ります。
目次
パソコンの購入した際の保証期間内かどうかを確認する
パソコンを購入した際に保証に入っていたかどうか、実際にまだ箱や保証書、領収書を確認して見てください。購入してからそれほど時間が経っていない場合には保証を使用したパソコン修理を第一候補に考えておくことがおすすめです。何故ならば保証はパソコン購入時に入った生命保険のようなものだからです。支払う修理費用のことを考えるとこれが無料で交換修理ができる一番良い選択肢になります。
メーカー保証などのサービスを利用すること以上に大切なデータがPC内部に保存されている場合にはデータ復旧専門業者に依頼する必要があります。特に電源が入らない、立ち上がらないなどご自身で操作不能な状態のPCは専門業者にご相談ください。
故障HDDを修復・修理・データ復旧事例
https://www.datasmart.co.jp/case/hdd.html
保証期間外の場合
保証期間を過ぎている場合はメーカー修理にするのか、家電量販店に出すのか、街中にあるパソコン修理店に依頼するのかを考えなくてはなりません。また、メーカーと家電量販店を別で書いていますが、家電量販店で提供される修理は基本的にメーカー修理の受付窓口業務になります。その際の修理にかかる期間やデメリット等をこちらにまとめたので、メーカー、家電量販店、パソコン専門店に依頼を出す場合には読んでみてください。
参考ページ:【パソコンが壊れた】どこに?パソコン修理は家電量販店?解決方法
パソコン修理の前にデータのバックアップを
個人情報が心配、パスワードを教えないといけないという場合にはデータの保存をする意味でも、バックアップをして、初期化をすることで「データが見られる」というプライバシーに関わる問題をクリアにすることが可能です。データのバックアップ方法にもクラウドを利用する方法、外付けHDDを利用する方法等様々あります。
メーカーのパソコン修理では個人情報を消去・初期化
保証内で無料修理がやっぱりいい!とここまで来ると思うかもしれませんが、注意しなければならないのはパソコンのデータを保存していない、バックアップがないとなってくると、購入した家電量販店やネットショップの保証を使用した無償修理はできなくなってしまいます。何故ならば、メーカー・家電量販店に修理依頼をすると基本的にデータを消去して作業に取り掛かるためです。これはデータの漏洩を防ぐための対応なのとメーカーの高い基準での修理を提供するのにはデータ削除は必須です。
参考:【要注意】パソコン修理でデータは見られる?消えたり、漏洩するリスク
パソコンの故障事例
故障内容によって、パソコン修理専門店といっても技術レベルを含め様々なので、調べる必要があります。電源が入らないパソコンやデータ復旧が必要なパソコンに関してはしっかりと選ぶ必要性が高いです。
液晶漏れ・画面割れの場合
踏んでしまったり、重いものが乗ってしまった、テーブルから落としてしまったり、満員電車で押されて加圧が強すぎて液晶損傷したなど被害の種類はたくさんあります。画面が割れてしまった場合にはメーカーに問い合わせされることをおすすめします。その際に注意しなければならないのはデータが消去されて工場出荷状態にされてしまうとデータ復旧することが出来ません。
キーボードが壊れた場合
キーボードのキートップが壊れた、押せなくなった、ジュースをこぼしてしまってネバネバしてしまったので修理したい!という場合にも製造元メーカーに依頼されることを推奨します。日本語のキーボードの在庫があるかお店に確認をして、取り寄せの必要があるのであれば、どれくらいかかるのかを聞いた上で修理依頼をするのがスムーズです。
メーカー修理のメリット
メーカーに修理を出せばほぼ完璧に動く状態でパソコンが返って来ます。そのため、修理、期間、予算に余裕があるのであれば、メーカーの正規修理が間違いない修理方法です。
修理にかかる日数
メーカーにもよりますが、5営業日程度が平均的な修理期間だと考えられます。iPhoneやスマホが手元にあれば十分事足りるので、時間がかかっても大丈夫、という方も増えてきているのではないでしょうか。どちらかといえば修理料金の高さがネックになってくるのではないかと思います。
パソコン修理依頼前の注意点
ログイン時のユーザーID/パスワード
ログイン時に使用するユーザーIDやパスワードに関しても修理後の機能確認のために必要になります。ゲストアカウントを作成し、そのアカウントで修理作業の確認をしてもらうというやり方があります。また、ブラウザに記憶させているWebサービスのパスワード等に関しても普段使用していたものはメモ帳に書き写すか、パスワード管理アプリに保存しておくことを推奨します。
ブラウザの閲覧履歴・設定
最近ではプライベートモードで検索することができるようになっていますが、それでもやはりどのようなサイトを見ていたのか、Youtubeの動画でどのようなものを閲覧していたのかを知られたら少し恥ずかしいですよね。ブラウザの閲覧履歴はメニューバーの履歴から削除することが可能です。
ゴミ箱のデータ消去
見られたくないものは大体削除した!よしこれで修理に出せるぞー!という方、ゴミ箱の中をちょっと確認してください。削除したつもりがゴミ箱の中に残っている可能性が高いです。これも削除をしてから修理に出すことで個人情報が誰かに少しでも見られるということはなくなります。
データのバックアップがない場合
パソコンの修理の際に個人情報の漏洩が気になる場合には、まだパソコンの電源が入っている場合の修理依頼がほとんどかと思います。そして、そのような場合にはデータのバックアップの作成が可能です。しかし、どうしてもデータを取り出したいという場合にはデータ復旧専門業者にお願いすることしか選択肢はありません。
データ復旧サービスとは
データ復旧専門店をおすすめされるのかわからないと思いますので説明させていただきます。そのため作業としてはデータ最優先ではなく、本体の物理的な修理が最優先です。そして修理サービス利用規約にもデータのバックアップに関してはお客様の責任で・・・と記載されています。
データ復旧専門サービスだと何が良いの?
データ復旧専門サービスではデータを保全すること、復旧することを最優先に動きます。私自身パソコン修理をしていた経験上、本体として動くようにして返却したい!と考えていましたが、データを最優先する、という考えがありませんでした。逆に言うとデータがそこまで重要でない場合はデータ復旧専門サービスの利用に関しては全く考える必要がありません。
パソコンの寿命と修理に関して
パソコンの寿命は基本的には搭載しているHDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)の寿命によります。平均的な寿命は5年程度と言われています。もちろんパソコンの使用頻度にもよりますが、長期的にパソコンを使用する、ということを考えるというよりは耐久消費財であるという考えを変えた方が良いかもしれません。特に事業用に使わずに家計簿のみをつける、といった場合には良いかもしれませんが、パソコンが2021年現在でそのような単一的な用途で使われることはなく、ほとんどの場合には事業用兼家庭用という使用のされ方をしているのではないでしょうか。
5年以上使用しているPCかどうか
基本的にパソコンの寿命は3〜5年程度と言われています。今現状のパソコンが抱えているトラブルによっても実際は修理が良いのか買い替えがいいのかが変わって来ます。下記の症状である場合に、データのバックアップがある場合にはパソコンは修理ではなく買い替えを中心に考えた方が良いかもしれません。
- 画面が止まって動かないことがよくある
- フリーズして動かない・強制終了できない
- ハードディスクを認識しない
- ブルースクリーンになる
- HDDからキリキリというような異音がする
- 初期化をしても動作のスピードや処理に改善がない
使用年数が5年以上経っているなら買い替えも
今お使いのパソコンに愛着はありますか?特にファイルを保存するのに使うハードディスクの物理的な劣化は避けられません。Windowsのパソコンであればそのサポート期間の終了等でもソフトウェア的な意味での寿命もやって来ます。この場合には新しいパソコンに買い換えるという選択肢も考えなければなりません。もしくはバックアップを取って、HDDからSSDへの切り替えをして長く使うという方法もあります。
まとめ
パソコン修理を出す前にやらなければならないこととしてはデータのバックアップが挙げられます。これは今後のトラブルに備えた対策でもあるので、オススメをします。また、修理の必要な箇所や症状によって修理の依頼先が違うことをご紹介しました。修理費用、期間、個人情報の保護などを含めてお役に立てば何よりです。