メディア案内|データ復旧

NASのよくあるトラブル事例|データ復旧
目次
ハードディスクの故障
- 症状: NASの速度が遅くなる、データが破損する、システムが起動しないなど。
- 原因: 物理的損傷、長期間の使用による劣化、電源障害など。
ネットワーク接続の問題
- 症状: NASにアクセスできない、接続が不安定、速度が遅いなど。
- 原因: ネットワークの設定ミス、不安定なネットワーク接続、ルーターの問題など。
RAID構成の問題
- 症状: データ損失、システムのパフォーマンス低下など。
- 原因: RAID構成の誤設定、複数のハードディスクが同時に故障するなど。
NAS本体の故障
- 症状: システムの不安定、機能が正しく動作しない、セキュリティの脆弱性が発見されるなど。
- 原因: 古いソフトウェア/ファームウェア、バグ、非互換性など。
設定ミス、誤フォーマット
- 症状: データの漏洩、不正アクセス、ランサムウェアの感染など。
- 原因: セキュリティ設定の不備、弱いパスワード、ソフトウェアの脆弱性など。
RAIDの設定は、管理画面上から変更・切り替えることが可能ですが、多くの場合、RAIDモードの切り替えと同時にフォーマット処理が実行されるため、既存のデータは失われてしまいます。
特に注意が必要なのは、NASにおける誤フォーマットです。Windowsで使用しているHDDと比べて、NASのファイルシステムではデータの痕跡が残りにくいため、一般的な方法での復旧が困難となります。
このようなケースでは、ヘッダー情報の切り出しという特殊なデータ復旧手法が用いられます。これは、ファイルの特徴情報を手がかりにして、ディスク全体からデータと思われる領域を強制的に抽出する方法です。
ただし、この方法では、元のファイル名やフォルダ構成などの情報は一切取得できません。実際にファイルを開いて確認するまでは、どのようなデータなのか判断できないため、復旧後の確認作業に大きな手間がかかる場合があります。
また、対象のデータが一般的ではない特殊なファイル形式である場合には、この手法では復旧が難しいこともあります。
このようなリスクを回避するためにも、RAID設定の変更や操作を行う前には、必ずバックアップを取得し、設定手順を慎重に確認することが重要です。また、障害の拡大を防ぐためにもデータ復旧サービスの利用をお勧めします。
ホットスワップとホットスペアについて
ホットスワップとは
RAIDを搭載したNASの多くには、「ホットスワップ」機能が備えられています。これは、電源を入れたまま(ホット)HDDの交換(スワップ)が可能となる機能です。
たとえばRAID5構成の場合、1台分の冗長性が確保されているため、ホットスワップ機能があれば、HDDが1台故障しても電源を切らずに交換作業を行うことができます。
ただし注意すべき点として、HDDを交換するとRAIDのリビルド(再構築)が始まりますが、この作業中に他のHDDが故障する可能性もあります。そのため、HDDの交換を行う前には必ずバックアップを取っておくことをおすすめします。
ホットスペアとは
RAID構成のNASには、「ホットスペア」という機能を使用できるモデルも存在します。
たとえば、4台のHDDを搭載したNASでRAID5(3台構成)を組んだ場合、1台のHDDが余りますが、これがホットスペアとして機能します。ホットスペアとは、電源が入ったまま(ホット)の状態で待機する予備(スペア)のHDDを意味します。
このホットスペアがあることで、物理的にHDDを手動で入れ替えることなく、RAIDを構成するHDDの自動交換が可能になります。故障が発生した場合には、システムが自動的にホットスペアを使用して故障ディスクを代替し、再構築を開始することもできます。
このように、ホットスワップとホットスペアは、それぞれRAID運用の中でダウンタイムを最小限に抑え、可用性を高めるための重要な機能です。RAID構成の安定性と保守性を高めるために、これらの機能を正しく理解し、適切に活用することが求められます。
NASの代表的なエラーコード
NAS(Network Attached Storage)のエラーコードは、各メーカーやモデルによって異なりますが、一般的なエラーコードの例をご紹介します。製品によっては液晶部分にエラーを表示してくれることがあります。基本的にエラーが表示された場合にはご自身で何かなさらずに専門業者にご相談なさることをおすすめします。
エラーコード | エラー内容 | 解説 |
---|---|---|
E01 | ドライブ障害 | ハードディスクドライブに物理的な障害が発生しています。 |
E02 | ファン障害 | 冷却ファンが正常に動作していません。 |
E03 | 電源障害 | 電源供給に問題が発生しています。 |
E04 | RAIDアレイ障害 | RAIDアレイの構成に問題があります。 |
E05 | データ破損 | データに整合性の問題があり、破損しています。 |
E06 | ネットワーク障害 | ネットワーク接続に問題があります。 |
E07 | 温度異常 | デバイスの温度が正常範囲を超えています。 |
E08 | メモリエラー | システムメモリに障害があります。 |
E09 | ファームウェア更新失敗 | ファームウェアの更新に失敗しました。 |
E10 | 不明なエラー | 特定できない一般的なエラーが発生しました。 |
E11 | システムブート失敗 | システムの起動に失敗しました。 |
E12 | ディスクスペース不足 | ディスクの空き容量が不足しています。 |
E13 | バックアップ失敗 | バックアッププロセスに失敗しました。 |
E14 | 認証失敗 | ユーザー認証に失敗しました。 |
E15 | ウイルス検出 | システム内でウイルスが検出されました。 |
E16 | 接続タイムアウト | ネットワーク接続がタイムアウトしました。 |
E17 | 不正アクセス検出 | 不正なアクセスが検出されました。 |
E18 | ストレージプールのデグレード | ストレージプールのパフォーマンスが低下しています。 |
E19 | ログイン失敗 | ログイン試行が失敗しました。 |
E20 | システムリソース不足 | システムリソースが不足しています。 |
この表は一般的なエラーコードの例であり、具体的なエラーコードやその内容は各NASメーカーのマニュアルやサポート情報を確認することをお勧めします。