【Mac データ復旧】おすすめのデータ保全方法
このページではMacbook、MacbookProやiMacが故障してAppleに問い合わせたものの、データトラブルが解決しなかった方のための情報をまとめて解説させていただきます。
Appleのスタッフはデータのプロではなく、担当者によってはデータ復旧というサービスの存在を紹介をしてくれない場合もあります。
ただし、電源が入らなくなり、メーカーでも対応することが難しくなっているMacであってもデータを取り戻すことができるのが「データ復旧サービス」です。
本ページの要約
- データ復旧方法は3つしかありません。
- ①バックアップから復元、②強制再起動、③データ復旧サービスへの依頼
- 自分で対処するのが怖い方は、データ復旧サービスでの初期診断がおすすめです。
目次
大切なデータを喪失しないために
いかなる障害が発生したMacであっても、消失した場合に損失に繋がる大事なデータがある場合にはデータ復旧サービスへの相談をおすすめします。専門家による診断で障害の度合いなどや復旧費用が判明します。そもそも復旧できるかどうかは診断してみなければわかりません。
データ復旧とは
故障によりデータにアクセスできない、操作ミスにより消去してしまったなどのデータ喪失トラブルを解決し、再度データを使用できるようにすることを「データ復旧」と言います。
iPadを落としてしまった、水がかかってしまったり、浸水させてしまった!そういった物理的なトラブルに関してはiPadを含む持ち運びがしやすいスマートデバイスにおいては最も多いトラブルの1つです。
データが一部壊れていたり、完全なデータ復旧が専門家でも難しい場合もありますが、ケースバイケースであるため、実機の診断をしてみなければデータ復旧の可否はわかりません。
Apple社はデータ復旧には非対応
Appleの公式サポートではあらゆる製品のデータ復旧に非対応です。
これまで作成した書類やパワーポイント、イラストデータなどのデータに関しては何か解決するサービスを提供していません。
AppleはMacを製造していますが、データ自体は顧客(ユーザー)自身が作成していると考えているからです。
Appleだけがそのような対応なの?
電源が入らなくなって非常に困っているし、中に入っているデータを何とかしたいのに、Appleの公式サポートは何もしてくれない・・・と落胆されるかと思いますが、すべてのパソコンのメーカーサポートで同じ対応をしています。
むしろ、Appleのサポートというのはメーカーの中で突出して素晴らしいと言えます。
Macの中に保存された写真はAppleにとって価値がない、と言ったら極端な話になりますが、Appleがメーカーとして保証しているのは製造したデバイスが正常に動作することです。これは基本的にすべてのデバイスメーカーに共通します。
データ復旧 | メーカー修理 | |
データ | 〇 復旧可能 | × すべて消失 |
手元に戻ってくるもの | データ+壊れた機器 | 新品同様の機器 |
データ復旧の流れ
まずは問い合わせをしてから診断作業という流れになります。この診断結果にはお見積り、予定納期、納品方法など、わかることをすべてお伝えします。
必ず診断という作業を行い、その後に「データ復旧作業」を行います。
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- 1お問合せ・お申し込み
- ホームページのお問い合わせフォームから、お見積もりまたはデータ復旧のお申込みをお願いします。
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- 2依頼品の発送
- お申し込みいただいた方に、依頼品の発送手順の詳細をご連絡しますので、そちらに沿って発送ください。
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- 3弊社にて受取・初期診断
- 依頼品受け取り後、弊社にて障害状況の診断を行い、お見積り・診断結果をお客様にご連絡します。
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- 4データ復旧作業
- お見積もり、診断内容にご納得いただけましたら復旧作業に入ります。
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- 5データ納品
- 復旧したデータは納品用HDDなどに入れてお預かり品とともにお客様に納品いたします。
FileVaultで暗号化されている場合
Macのディスク暗号化システムを利用している場合に、電源が入らなくなっている重度の物理障害を抱えた機器のデータ復旧には解除キーがあることが望ましいです。暗号化システムは通常情報漏洩を防ぐためにありますが、このようなトラブルの際には解除キーが管理されていないことでMacが起動してもデータを復旧することができなくなってしまいます。
【関連】暗号化とデータ復旧
データ復旧対応Mac製品一覧
Macbookシリーズ(Macbook Air/Macbook Pro)、iMac、Mac mini、Mac ProやMac studioなどすべてのMacにデータ復旧サービスを提供しています。
関連情報
https://www.datasmart.co.jp/media/mac.html
https://www.datasmart.co.jp/knowledge/mac-storage-history/
復旧可能なデータファイル例
イメージファイル(写真、動画)、ビジネス用ファイルであるドキュメントファイル、エクセルファイルなどの拡張子がつく全てのファイルのデータ復旧に対応しています。
【関連】ファイル拡張子について
データ復旧ならDATASMARTへ
DATASMART KNOWLEDGE編集部ではDATASMARTをおすすめします。全国対応しているので東京以外の方も郵送でのMacのデータ復旧も可能です。実際にサービスをご利用いただいた方からのレビューはGoogle Mapでご確認ください。DATASMARTはタブレット、SDカードなどの半導体ストレージ製品のみならず監視カメラ、HDDなどのパソコンからのデータ復旧まで対応している総合型データ復旧サービスです。詳しくはこちらからご確認ください。
サービス情報
8つの無料 | ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円 |
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サービスの流れ | ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品 |
おすすめ ポイント |
デジタル捜査のスペシャリスト、捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホでのデータ復旧 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 感謝状受領 |
データ復旧の専門サービス DATASMART
データ復旧事例
データスマートのMacのデータ復旧事例をご覧ください。iMacやMacbookなど製品問わず対応可能です。
https://www.datasmart.co.jp/case/mac.html
データ復旧の料金
データ復旧の料金はお客様からお問合せいただく機器と障害状況、作業難易度、作業工数の4点から算出しています。Macのデータ復旧の料金は55000円(税込)~です。
実際に損傷したデバイスを診断することでどのような作業が必要かわかり、工数計算をし、納期と料金をお伝えすることが可能です。重度の障害を抱えた場合には15万円以上の見積もりになる場合もございます。いずれにしましても実際に壊れた機器の診断をすることでデータ復旧料金を算出することができます。
データトラブルと復旧率の早見表
Macをはじめとするあらゆる製品のデータトラブルを物理障害、論理障害、複合障害などの障害に分けて説明をしています。完全に損傷しているものや軽度の損傷のものまで幅広くあります。参考までにご活用ください。
発生トラブル | 障害分類 | 選択肢 | データ復旧方法 |
Macで誤ってデータを削除した場合 | 論理障害 | データ復元ソフト: Timemachine | 最近削除した場合、”最近削除”フォルダから復元できる可能性があります。また、Time Machineでのバックアップから復元することも可能です。 |
Macのパスワードを忘れた場合 | 論理障害 | データ復旧サービス | 使用する場合にはパスワードリセットを行う必要があります。ただし、これはデバイスを工場出荷時の状態に戻すため、事前のバックアップがない場合にはデータ消失します。 |
Macのソフトウェアがクラッシュした場合 | 論理障害 | データ復旧サービス | デバイスを再起動し、macOSを最新のバージョンにアップデートします。それでも問題が解決しない場合は、工場出荷時の状態にリセットします。 |
Macに物理的損傷がある場合 | 物理障害 | データ復旧サービス | 物理的な損傷の場合、専門のデータ復旧サービスが必要となることがあります。データの復旧が可能かどうかは、具体的な損傷の程度によります。 |
Macが液体損傷を受けた場合(水没) | 物理障害 | データ復旧サービス | デバイスを乾燥させ、可能であればプロフェッショナルな修理サービスに相談します。液体損傷によるデータ損失は、しばしば復旧が困難となる可能性があります。 |
Macの電源が入らない場合 | 複合障害 | データ復旧サービス | デバイスの電源が入らない場合、バッテリーやハードウェアの問題が考えられます。専門の修理サービスに相談します。 |
障害とレベル(重症度合い)
それぞれの障害は、その根本的な問題により異なるアプローチで対処されるべきであり、どちらも重大な影響を及ぼす可能性があるため、早期に認識して対処することが重要です。複合障害は物理障害、論理障害が併発していることも考えられる複雑な状態にある障害です。
物理障害
ハードウェアまたはコンピュータの物理的部分に関連して発生します。これには、コンピュータのハードディスク、メモリチップ、マザーボード、電源ユニット、クーリングファンなどのさまざまな部品が含まれます。物理的障害は通常、部品の損傷、故障、または劣化によるものです。例えば、MacのHDDに物理障害があると、データにアクセスできなくなる場合があります。
論理障害
ソフトウェアやデータの問題に起因します。これは、オペレーティングシステムのエラー、アプリケーションソフトウェアのバグ、ウイルスやマルウェアによる影響、またはデータの削除、破損や消失などによるものです。
例えば、Macで使用するソフトウェアがバグを含んでいる場合、そのソフトウェアは意図したように動作しないかもしれません。ファイルやフォルダを認識しない場合もあります。また、OSのエラーにより、Macが適切に起動しない、または動作が不安定になる場合があります。
ウイルスやマルウェアがMacに侵入した場合、データが盗まれたり、システムが損傷を受けたりする可能性があります。
レベル(重症度合い)
軽度:軽度のデータ損失とは、比較的少量のデータが失われた状況を指します。または、データの損失がソフトウェア的な問題(例えば、誤ってファイルを削除したり、アプリケーションのエラーによる損失など)によるもので、ハードウェアに損傷がなく、専門的な知識を必要とせずに自身で復旧することが可能な場合を指すこともあります。
中度:中度のデータ損失とは、大量のデータが失われた、またはデータの損失が比較的複雑なソフトウェアの問題(例えば、OSの障害によるもの、ウイルスやマルウェアによる影響、パーティションのエラーなど)による場合を指します。または、ハードウェアに軽度の損傷(例えば、ドライブの一部セクターが読み取り不能な場合)があるものも含まれます。このレベルのデータ損失では、専門的なデータ復旧ツールや技術が必要となる場合が多いです。
重度:重度のデータ損失とは、非常に重要なデータが大量に失われた、またはデータの損失がハードウェアの物理的な損傷(例えば、ハードドライブのモーター故障、ヘッドクラッシュなど)によるものを指します。このレベルのデータ損失では、一般的には専門的なデータ復旧サービスを必要とし、クリーンルームでの作業や部品の交換が必要な場合もあります。
Macの故障のよくあるトラブル
Macが故障する、壊れる中で最も多いのは自然故障です。そのためデータのバックアップを作成する直前に壊れたり、重要な資料を作成している時に突然壊れてしまうことが多いです。Macbookなどのラップトップモデルではコーヒーや水などが作業中にかかってしまったり、テーブルから落下してしまったりする物理的な損傷
Macの水没や落下による物損は保証対象外
素晴らしいMacですが、Macbook Proなどの製品に関してはコーヒーをこぼしてしまったり、牛乳をこぼしてしまったりなど水没するトラブルは避けることができません。ただ、こういったアクシデントのようなトラブルは本当に少なく、実際のところは経年劣化による自然故障による電源系のトラブル、落下させてしまったことによる起動不良のトラブルです。
こういったトラブルに見舞われてしまったときにApple care+に入っていれば本体自体の修理サービスを無料で受けることができるなどがあります。ただし、水没してしまったり物理的な破損に関してはアップルケアの無料サポート対象外で有償での修理となります。
壊れたMacからのデータ復旧方法
電子機器の自然故障
基本的にMacbookのみならず電子機器に関しては工場で製造されてから、使い始めると状態自体は改善することはなく、劣化して行きます。成長することはないので、使用していけばいくほど壊れて行きます。また、極端な言い方をすれば一度使用をして放置していても状態は悪化していくので、あるときに急に立ち上げて、あの写真が見たいな、と思っても正常に立ち上がらないこともあります。
ハードウェアはいつか障害を抱える
何故かと言うと、純粋なハードウェアは状態を改善することはできません。自動修復機能のようなものは存在しないからです。例えとしてお伝えすると、人間の身体に関しては自然治癒や回復力がある場合にはそれによって状態を改善することができます。それは適切なエネルギーを食事によって摂取することや睡眠することによって達成されます。
一方でMacなどのパソコンに関しては栄養などの摂取はすることができず、人間にとっての水のような電気のみが供給されるのみです。そのため、基本的に故障することしかありませんし、そのときの修理方法というのはわかりません。
利用のメリットとデメリット
データ復旧サービスに依頼するメリットとデメリットを解説させていただきます。最大のメリットはデータが戻ってくる可能性が高いということです。デメリットとしては選定に失敗するかもしれないこと、費用が発生するということ、どこが信頼できるかわからないということです。
デメリット
人によっては検索すればするほどわからなくなる、という方もいるかと思いますが、それがある意味では正しい判断のように思います。なぜならば、データが復旧できるまで、そのデータ復旧サービスに対して信頼を置くことは難しいからです。そのため多くのデータ復旧サービスが成功報酬制を導入しています。
注意点
データ復旧サービスに納得できない場合もあります。1社目を信頼して依頼したが、不誠実な対応をされた、2社目に依頼したらデータ復旧できないと判定されたなどもあります。ただし、多くの技術者の手に触れれば触れるほど、その壊れたMacに関わる人数が増えれば増えるほど、データ復旧作業負荷がかかることデータ復旧難易度は高まります。
復元ソフト利用の注意点
データ復元ソフトを使用する場合には、そのデータ復旧ソフトが信頼できるのか、どうしてそのソフトを使うことでデータ復旧ができるかを家族や知人に説明できるくらいになる必要があります。検索結果で1位に出てきたからそのソフトを使用した、という理由になってしまうと後悔することになります。
また、本体として起動するようにならない限りにはデータ復元ソフトがデバイスを認識しませんので、その点も注意が必要です。
電源が入らないMacbookを復元ソフトは認識しない
電源が入らないMacbookを正確にデータ復元ソフトは認識することはありません。むしろ電源が入ってないように見えても通電している場合には初期化してしまったり、データ消去してしまうリスクがあります。そのため無料であるか有料であるかに関わらずデータ復元ソフトの使用はデータ消失のリスクがあるとご理解の上、使用してください。
データ復元ソフトとの違い
データ復旧サービスではオンラインで見つけられるソフトを使用することはありません。マルウェア感染などのセキュリティリスクが高いためです。私たちのようなデータ復旧サービスはなぜ存在するのでしょうか?それはオンラインで見つかるソフトが全てを解決することがないことがあるため、存在しています。中には有効なデータ復元ソフトがあるのも事実だと思いますが、「Macの電源が入らない」といえども、原因はさまざまです。
まとめ
起動しなくなったMacbookProやMacbookの中に保存されたデータのバックアップがない場合には再び安心して使うことはできません。データ復旧ができるかどうかは一度限りのチャンスしかないといっても過言ではありません。起動しない場合にはデータ復元ソフトなどのフリーソフトを使用することができませんので、私たちデータスマートにまずはご相談ください。
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