iPhoneのデータ復旧・復元サービス完全ガイド
iPhoneで撮影した写真や動画、保存したメッセージ履歴は、日々の生活における大切な記録です。現代では「iCloud」や「Google Photo」などのクラウドサービスが進化し、多くの方がこれらを利用して自動でデータをバックアップできるようになってきています。新しく購入したiPhoneの設定時に表示される「iCloudを利用しますか?」というメッセージに「はい」と答えるだけで、一定のデータは自動的にクラウドに保存されます。
しかしながら、データの完全な管理を自分で行っていると自信を持って言える人は意外と少ないものです。特に、iPhoneのカメラ性能が向上し続ける中で、写真や動画のファイルサイズは増加の一途をたどっています。これにより、自動バックアップの容量が限界に達すると、新しいデータが保存されない事態も発生しています。
その結果、iPhoneが突然故障したり、重大な障害に見舞われた場合、データの喪失は避けられない現実となります。実際に、データ復旧を利用する方々の多くは、突発的な故障や事故によりデータを失ってしまったというケースが多いです。このページではデータの復旧について徹底解説いたします。
本ページの要約
- データ復旧サービスの利用することで壊れたiPhoneのデータを取り戻すことが可能です。
- あらゆる故障・障害を抱えたスマートフォンに技術力の高いデータ復旧サービスは対応。
- 自分で触るのが怖い方は、専門家(データ復旧会社)での初期調査がおすすめです。
目次
- 1 データ復旧とは?
- 2 こんな事でお困りではありませんか?
- 3 データ復旧サービスの流れ
- 4 iPhoneのデータ復旧ならDATASMARTへ
- 5
- 6 対応キャリア/モデル
- 7 よくある質問
- 7.1 削除したiPhoneのデータは復旧できますか?
- 7.2 データ復旧にかかる期間はどの程度ですか?
- 7.3 iPhone本体は修理できますか?
- 7.4 キャリアへの交換端末の返却までに作業は終わりますか?
- 7.5 トラブル時の相談先はApple社かデータ復旧サービス
- 7.6 データ復旧できるか電話で相談できますか?
- 7.7 復旧作業は何をしますか?
- 7.8 修理店では修理不可と言われましたが復旧できますか?
- 7.9 急に電源が入らなくなりましたがデータ取り出しできますか?
- 7.10 データ復元ソフトは使用できますか?
- 7.11 Appleの公式のデータ復元はバックアップからのみ
- 7.12 iCloudのバックアップによるデータの復元
- 7.13 iTunesを使用したデータの復元(バックアップ有の場合のみ可能)
- 7.14 バックアップがない場合iPhone本体から復旧
- 7.15 iPhoneが起動しないため、非正規修理店に行き初期化
- 7.16 パスコードロックが解除できない場合
問題のない対処はバックアップからの復元のみ
ご自身でできる対処は「バックアップからの復元」です。初期化してしまった場合や削除してしまった場合にはこれまでのバックアップから復元することのみが選択肢であることがほとんどです。iTunesのバックアップを古いものを間違えて復元してしまった場合なども完全にデータが消失しているので最新のバックアップは存在するとしてもiCloudもしくはiTunesです。
【関連】iPhoneをバックアップから復元する
データ復旧とは?
故障によりデータにアクセスできない、操作ミスにより消去してしまったなどのデータ喪失トラブルを解決し、再度データを使用できるようにすることを「データ復旧」と言います。
iPhoneを落としてしまった、水がかかってしまったり、浸水させてしまった!そういった物理的なトラブルに関してはiPhoneを含む持ち運びがしやすいスマートデバイスにおいては最も多いトラブルの1つです。
データが一部壊れていたり、完全なデータ復旧が専門家でも難しい場合もありますが、ケースバイケースであるため、実機の診断をしてみなければデータ復旧の可否はわかりません。
メーカー修理とデータ復旧の違い
iPhone自体を再び使えるようにしたいのか、中に保存している大切なデータを復旧したいのかによって、相談すべき相手が異なります。
まず、物理的に破損している「物理障害」を抱えたiPhone本体を再び使用するようにしたいという方はAppleまたは公式修理サービスを提供している店舗に相談されることをお勧めします。
一方で中に大切なデータが保存されている場合には専門家に相談する必要があります。
こんな事でお困りではありませんか?
このページではiPhoneのデータ復旧が必要となるあらゆる障害の解説に対応しています。
- iPhoneの電源が入らない
- iPhoneの充電コネクタが認識しない
- 水濡れ・浸水した
- リンゴループの画面になり先に進めなくなった
- 修理店(非正規)で修理不可・基板修理に失敗した
- iPhoneは使用できませんと表示された
物理障害(物理的な障害を抱える場合)やソフトウェアが壊れたソフトウェアトラブルの場合や初期化、パスコードロックがかかってしまったり、消してしまったデータが必要になった論理障害やどちらの障害も併発している場合など、ご自身でデータ復旧できない状況における対処方法ついてご紹介いたします。
実際にお客様からご相談をいただいたトラブル事例を下記にまとめましたので、ご参考になさってください。
iPhoneの電源が入らない
iPhoneの経年劣化により、2018年に購入したデバイスではここ数ヶ月、バッテリーが残っていても突然画面がブラックアウトする現象が見られていた。これまでは強制再起動をすれば通常通りに使えていたが、いつものように夜に充電器に接続し、朝になってホームボタンを押しても反応がなく、再起動を試みたものの画面がブラックアウトしたままで、起動できているかどうかも分からない状態だった。
8月8日にApple正規修理店に持ち込み、簡易検査を受けたところ、充電自体はできているものの、トップボタンやホームボタンを押すとわずかに光が確認でき、LCDの破損が疑われた。正規修理の場合、データの初期化および機器交換が必要だとの説明を受けた。
注意!初期化したiPhoneのデータ復旧は不可能
電源が入らない際に診断をせずに、復旧作業がわからないのにも関わらず作業をした修理業者によって初期化されてしまったケースがあります。初期化されてしまったiPhoneからデータ復元することは不可能です。そのため、データ復旧の知識がない人に何か間違った処置をされて初期化されるのは絶対に避けてください。そのためiPhone修理店への電源がつかないiPhoneの持ち込みは非推奨としています。
iPhoneの充電コネクタが認識しない
バッテリー残量が35%の時点で充電を試みたが、通常聞こえる充電音が鳴らず、画面を確認したものの通常の充電表示がされていたため、そのまま充電を継続した。しかし、午後9時頃に再度確認すると、画面が真っ暗で、ホームボタンや電源ボタンにも一切反応がなくなり、操作不能な状態が続いた。
水濡れ・浸水した
コーヒーをこぼしてしまい、液晶画面の一部が損傷した。その時は「まだ使えるだろう」と安心していたが、数日後には完全に画面が点灯しなくなった。水濡れや液体の影響は、内部基盤にも損傷を与える可能性があり、時間が経つほど症状が悪化する場合があるため、すぐに修理やデータ復旧を検討することが重要だ。
リンゴループの画面になり先に進めなくなった
iPhoneを立ち上げる際に画面の真ん中にApple社のロゴマークである「リンゴ」が表示されてから、ロック画面に切り替わり操作できるようになるものの、しばらくするとロゴの表示画面が何度も繰り返し表示されて動作しなくなることがあります。これをリンゴループと呼ぶことが多くご相談いただく事例も多いです。
この問題は、iOSのアップデート中にネットワーク接続が途中で失われた際によく発生します。一度この問題が起こると、自然に解決することができる現象ではありません。また、原因はさておき、データを保持した状態での自己修復は非常に難しいです。
このような状況に直面した場合、データスマートによる初期調査のお申込みをいただければ復旧できる可能性があります。最新のiOSアップデートでは、復旧作業がより複雑になる可能性があるため操作をすることはおすすめできません。
修理店(非正規)で修理不可・基板修理に失敗した
修理店に持ち込んだものの、「この店では修理ができません」と断られるケースは、よくあるご相談内容です。修理が不可能とされる理由には様々なものがありますが、特に以下のような理由が多く見られます。
- 「基板(マザーボード)の故障が原因で対応不可」
- 「パーツを交換しても問題が解決しないため、本体自体に欠陥がある」
このように、復旧作業が不可能と判断される事例が多く報告されています。多くの修理店では、たとえ修理が不可能であったとしても作業料金が発生します。
また、修理の可否を判断するためには、データ復旧の可能性を含めて診断が必要ですが、診断を行わないでまず作業を行い失敗してしまいます。また、基板修理を修理メニューとして持っている店舗では基板修理を行うことがありますが、作業に失敗することがあります。基板修理はデータ復旧の作業の一部ですが、ほとんどの修理店では基板修理を行うだけです。修理店で基板修理作業中に預けているのが不安になったので引き渡してもらって私たちにご依頼いただき復旧に成功した事例もございますので、諦めきれない方、データを何としてでも取り戻したい方はお問い合わせください。
iPhoneは使用できませんと表示された
iPhoneでパスコードを要求された際に、複数回誤ったパスコードを連続して入力すると、「iPhoneは使用できません」というメッセージが表示され、iPhoneがロックされて使用できなくなります。
パスコードの入力ミスが繰り返されると、iPhoneが使用できない時間が次第に延び、最終的には完全にロックされます。この状態になると、デバイス内のデータ復旧は不可能となります。
パスコードを連続して間違えてしまう理由としては、「子供が誤って操作した」、「パスコードを忘れた」、「画面パネルの不具合によるゴーストタッチで誤操作が発生した」などが考えられます。
データ復旧サービスの流れ
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- 1お問合せ・お申し込み
- ホームページのお問い合わせフォームから、お見積もりまたはデータ復旧のお申込みをお願いします。
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- 2依頼品の発送
- お申し込みいただいた方に、依頼品の発送手順の詳細をご連絡しますので、そちらに沿って発送ください。
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- 3弊社にて受取・初期診断
- 依頼品受け取後、弊社にて障害状況の診断を行い、お見積り・診断結果をお客様にご連絡します。
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- 4データ復旧作業
- お見積もり、診断内容にご納得いただけましたら復旧作業に入ります。
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- 5データ納品
- 復旧したデータは納品用HDDなどに入れてお預かり品とともにお客様に納品いたします。
復旧可能なデータファイル例
イメージファイル(写真、動画)、ビジネス用ファイルであるドキュメントファイル、エクセルファイルなどの拡張子がつく全てのファイルのデータ復旧に対応しています。
iPhoneのデータ復旧ならDATASMARTへ
iPhoneのデータ復旧はDATASMARTにご相談ください。8年以上壊れたiPhoneのデータ復旧を行っています。さらに技術的に追求し、データ復旧ノウハウを蓄積しました。iPhadのデータ復旧やパソコンのデータ復旧など幅広いデータ復旧業務で得た高い技術でスマートフォンのデータ復旧率も高い水準で保っています。埼玉県警や愛知県警への捜査協力の実績など、公共機関からの依頼もあり、技術力には自信があります。テレビコメンテーターとして活躍中の佐々木成三氏(元埼玉県警)も推薦しています。詳しくはこちらからご覧ください。
サービスの特長
8つの無料 | ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円 |
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サービスの流れ | ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品 |
おすすめ ポイント |
デジタル捜査のスペシャリスト、捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホ・タブレットにも完全対応 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領 |
データ復旧の専門サービス DATASMART
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10年前に水濡れしたiPhoneのデータ復旧に成功
基本的にデータ復旧は壊れてしまったiPhoneそのものに対して処置をしてみなければデータの抽出可否はわかりません。また、データ復旧の診断作業でほとんど全てのことがわかりますが、データ復旧ができるかどうかは最後までわかりません。
10年前に海水没してしまったiPhoneが仮にあったとしても、データ復旧できる見込みはあります。一方でご自分で何か処置をして何とかしようとすることで状態が悪化し、データ復旧することができなくなってしまう場合もあります。そのため古いiPhoneであっても復旧の確率は十分にあると言えます。
対応キャリア/モデル
以下のキャリアでご購入されたiPhoneに対応しています。また、海外購入スマホ、SIMフリー端末や格安SIM(MVNO)でご契約のiPhoneであってもデータ復旧することができます。
- docomo
- au
- softbank
- 楽天モバイル
- Y!mobile
- UQmobile
- ahamo
- LINE MOBILE
対応モデル
最新モデルのiPhoneのデータ復旧にも対応しています。
iPhone15/iPhone14 Plus/iPhone14 Pro/iPhone14 Pro Maxなど、
データ復旧が不可能・難易度が高い場合
iOSのソフトウェア関連のトラブルによるものは比較的データ復旧が難しくなります。どのような障害がソフトウェア的なトラブル(論理障害)かと言うと以下の状況です。
- 初期化(工場出荷時の状態)した場合
- パスコードがわからなくなった・何度も失敗した場合
- 最新のOSにアップデートする際にアップデートに失敗した場合
- データ容量がいっぱいまで使われていてソフトウェア的なトラブルが発生してしまった場合
【関連】
データ復元ソフトを使用しての復旧
iPhoneのデータ復元で検索をするとフリーソフトがかなりたくさん検索結果に表示されるかと思います。そして、どのソフトがデータ復旧を成功させるか判断するのは至難の業です。DATASMART KNOWLEDGE編集部ではデータ復元ソフトが確実にデータ復旧でき、信頼できる場合においてのみ使用を推奨しています。何故かと言うと、iPhoneが壊れているといってもケースバイケースで、データ復元ソフトが適切かどうかの判断は未経験者ではできないためです。
物理障害がある場合復元ソフトは使用不可
フリーソフトなどで自分でデータ復元ができれば一番スムーズですが、iPhoneにとって唯一の復元ソフトがiTunesです。そのため、ネット上で見つかる復元ソフトと比較しても最優先で使用する必要があります。いずれにしてもデータ復元ソフトは物理的にiPhoneを認識することなしに機能することはありません。
iTunesでさえも状態を悪化させる場合も
たとえiTunesを使用したとしても無資格者が処置をすることでリカバリーモードになってしまったり、状態が悪化する事例もございます。パソコンを使用してiTunesを繋ぎこんでトラブルシューティングを行ってみることが個人でできる対処方法ですが、これで反応がない場合には自分でデータ復元を行うことはできないと考えていただいた方が良いかと思います。
よくある質問
削除したiPhoneのデータは復旧できますか?
削除したデータは「最近削除した項目」に移動しますが、そこからも削除した場合には専門業者であっても復旧することはできません。
最近削除した項目からも削除した場合
ただし、ファイルやデータを削除してしまった場合にはバックアップからの復元のみがデータを取り戻す唯一の方法です。バックアップからの復元手順は別ページにまとめています。
iCloudから削除した場合
iCloudから削除した場合もほとんど復旧不可能な状態です。
データ復旧の料金はおいくらですか?
実際に壊れたiPhoneを確認しなければ障害内容がわかりませんので、お見積りすることができません。
データ復旧にかかる期間はどの程度ですか?
iPhoneのデータ復旧にかかる期間は損傷や抱えている障害によって異なりますが、おおよそ2週間~4週間程度がかかります。
iPhone本体は修理できますか?
iPhoneのデータ復旧の結果として、あくまでも副次的にiPhone本体が動くようになることはありますが、いつまで動き続けるかはわかりません。一時的に壊れたものの、全体的な損傷がそれほど酷くなかっただけで、こればかりはデータ復旧作業を終えてみないとわかりませんし、いずれにしてもいつまで動き続けるかはわかりません。
キャリアへの交換端末の返却までに作業は終わりますか?
使用しているiPhoneが壊れてしまうと生活に支障が出てしまいます。出来る限りお早目に本体交換をなさることを推奨します。また、この際に壊れた端末の返却期間が設定されていますが、docomo、au、softbankのコールセンター等への問い合わせをし、事情を説明することで期間の延長をしてもらうことが可能です。
トラブル時の相談先はApple社かデータ復旧サービス
iPhoneのトラブルが起きたときに必要な相談先は販売元・メーカーであるアップル社の運営するアップルストア(オンラインストアを含む)への相談を最優先にされることを推奨いたします。アップルでは修理不可能なほどの損傷を受けたiPhoneであっても、本体交換を行うことが可能です。
データ復旧できるか電話で相談できますか?
トラブルに陥る状況が同じようなものがあったとしても、iPhoneの使い方は人それぞれです。そのため実際に壊れたiPhoneを調査してみなければ復旧できるかわかりません。iPhoneに常日頃からかけている負荷もそれぞれ異なります。そして、必要とする重要なデータも人それぞれです。また、お子様の写真や動画を撮影する方、イラストを描かれている方、ゲームアプリを使っている方など様々です。
復旧作業は何をしますか?
作業内容は決まっていません。初期調査を行い、計画を立ててからご報告いたします。お見積りと納期をお伝えいたします。似たようなデータ復旧依頼があったとしても同じデータ復旧作業をすることにはなりません。また、データ復旧を希望される方の使い方は十人十色です。写真や動画が大事な方も入れば、取引先や顧客の連絡先が電話帳にしかないといった方もいらっしゃいます。それらに対して最適なデータ復旧のアプローチを蓄積しています。
修理店では修理不可と言われましたが復旧できますか?
はい。修理店で基板修理作業をされて失敗した場合でも復旧成功となるケースもあります。誤った応急処置や修理作業が施されていなければ復旧できる可能性はあります。
急に電源が入らなくなりましたがデータ取り出しできますか?
iPhoneが海水に長時間浸水してしまった場合の方がデータ復旧が難しいかと言うとそうとも限りません。ビーチで少し写真を撮ろうとしたら少し水がかかってしまっただけ、という場合でも本体を分解してみると腐食がひどく進んでいる場合があったり、致命的な損傷を受けている場合もあります。
データ復元ソフトは使用できますか?
データ復元ソフトは削除してしまったり、初期化してしまったiPhoneに対して用いることができます。何故かと言えば、復元ソフトはデータ復旧サービスと違い、削除や初期化したデータが復元するために開発されているからです。ただし、復元ソフトを使用することにより、iPhoneから完全にデータを消去してしまう場合があるため、ご利用は十分にご注意ください。そのため、下記にある方法で「最近削除した項目」をご確認ください。
電源が入らないiPhoneを復元ソフトは正しく認識できない
電源が入らないiPhoneに対してはデータ復元ソフトは無力です。なぜならば、壊れてしまっていてパソコンを経由して復元ソフトを使用しても、iPhoneを認識できないので使用することができません。
日本企業によるiPhoneのデータ復旧ソフトはない
iPhoneはパソコン等と異なり、日本の企業からiPhoneのデータ復元ソフトは販売されていません。なぜならば、iPhoneのデータ復旧をするのに復元ソフトによってデータ復旧することができないことがわかっているからです。
ほとんどのデータ復元ソフトは中国企業によって開発されています。
専門業者はデータ復元ソフトは使用しない
データ復旧専門業者では、危険なソフトを使用せず、データ復旧専用設備を使用します。ネット上で見つかるソフトウェアがお客様からのデータ復旧依頼品に対して悪さをする可能性があるためです。
iTunesのリカバリーモードも危険
メーカーであるAppleが開発しているiTunesの使用もデータ復旧の場合にはiPhoneに悪影響を及ぼします。実際に弊社では初期化した事例を確認しています。初期化してしまった場合にはデータ復旧することはできませんので、安易に何かを行うことをせず、まずは正しい診断作業を行います。
データ復旧できるデータの種類はなんですか?
iPhoneに保存されているデータは様々なものがありますが、主にデータ復旧のご相談をいただくデータとしては以下のものが挙げられます。
- 写真・動画
- アプリのデータ
- デバイスの設定
- 電話帳・連絡先
大事なデータはそのiPhoneの利用方法によって異なります。iPhoneの損傷具合やご希望されるデータの納品方法などによっても異なりiCloudでの納品となる場合もあります。iTunesでのバックアップ形式での納品も可能かどうか事前に希望をお伺いすることは可能ですが、iPhoneの損傷がひどい場合にはご希望に沿えない場合もございます。
【関連】iCloud バックアップの対象となるデータ
iPhone本体の補償・本体交換はどうなりますか?
データ復旧では本体の動作の保証はすることができません。なぜならば、データ復旧を成功させるためには最善の手段で処置を施す必要があるからです。そのため、iPhone本体に負荷がかかり起動しない状態になってもおかしくはありません。
パスコードロックがわからないのですがデータを復旧できますか?
パスコードロックがわからなくなった場合もほとんどの場合復旧することができません。非常に復旧難易度が高いです。復旧できるとしても数十万円以上の費用がかかることが見込まれます。また、1年以上の期間がかかる場合もあります。また、何度もパスワードの入力に失敗する場合で10回以上間違えた場合には復旧は不可能になります。
Appleの公式のデータ復元はバックアップからのみ
アップルの公式サイトで紹介されているのはバックアップからのデータ復元のみです。iPhoneのデータが最新のものでバックアップをiTunesやiCloudに作成していたことがある場合には事前にバックアップのデータをご確認ください。無料版のiCloudでのバックアップやiTunesのバックアップファイルが古い場合があります。すなわち必要なデータが電源の入らないiPhoneの中にしか存在しない場合です。
バックアップデータの復元方法
依頼する前にバックアップがないかどうかを必ずご自身でご確認ください。Apple公式のサポートでもスタッフにより知識のバラつきがあり、データのバックアップがないと言われても、バックアップを見つけたという事例もございます。以下にバックアップの確認方法をご紹介します。
iCloudのバックアップによるデータの復元
- iPhoneの設定アプリを開き、「Apple ID」の項目から「iCloud」に移動します。
- 「iCloudバックアップ」を選択し、バックアップが有効になっていることを確認します。
- バックアップが有効になっている場合、新しいiPhoneの設定ウィザードで「復元」オプションを選択します。
- バックアップリストから復元したいバックアップを選択し、復元プロセスを完了します。
iTunesを使用したデータの復元(バックアップ有の場合のみ可能)
- iPhoneをコンピュータに接続し、iTunesを起動します。
- iTunesでiPhoneが認識されたら、デバイスアイコンをクリックします。
- 「復元バックアップ」を選択し、復元したいバックアップを選択します。
- バックアップからデータが復元されるまで待ちます。
バックアップがない場合iPhone本体から復旧
データやアプリのバックアップがiTunesやiCloudにあるものの、部分的なデータのみのバックアップの場合もあります。例えば、iTunesでバックアップを取っている場合には2年前が最後になってしまっていて、データが古い場合などです。また、iCloudを5GBまでの無料版しか使用しておらず、全ての写真や動画のデータのバックアップがない状態になってしまっている場合が多いです。
iPhoneが起動しないため、非正規修理店に行き初期化
起動しない、電源が入らない状態のiPhoneに関しては街中の非正規の修理店では対応することはできません。Apple社でも起動しないトラブル、電源がつかないiPhoneに対しては本体交換のみを提供しているのに、街中の修理店(総務省登録修理業者を含む)では修理することは不可能ですし、最悪の場合、初期化することでデータは消失します。
パスコードロックが解除できない場合
特にパスコードロック解除は何度も間違えてしまっている場合や、所有者が故人となっており、パスコードがわからない場合もあるかと思います。また、最後の1回を失敗したらどうすることもできないという場合もあるかと思います。正確ではないパスコードを何度も試さずにデジタルフォレンジックサービスを提供している業者へご相談ください。
まとめ
このページでは壊れてしまったiPhoneの中にどうしても取り出さなければならない大切なデータがある方のためにデータ復旧の専門家の観点でまとめました。大事なデータが保存されている場合には自分で何とかしようとせずに専門家に相談されることをおすすめいたします。
この記事を監修した専門家