データ復旧の用語集

データ復旧用語集

物理フォーマット(ローレベルフォーマット)

論理フォーマットとは異なり、ディスク全体のデータを上書きするフォーマットを物理フォーマット/ローレベルフォーマットと言います。通常、この処理では全セクタが「00」や「FF」などの特定の値に書き換えられるため、一度実行されると、それ以前のデータを復旧することは不可能になります。


また、このフォーマットではパーティション情報やファイルシステムなどの管理情報も含めて消去されるため、処理後は論理フォーマットを行わない限り、パソコン側で使用可能なディスクとして認識されません。


なお、厳密には「ローレベルフォーマット」とは、ディスクの製造過程で行われる、特定のパターンでデータを書き直す初期フォーマットを指します。そのため、「物理フォーマット」とは異なる概念ですが、実際には両者が混同されていることが多く見受けられます。


物理障害
記憶媒体自体に電気的・機械的な故障が発生し、データの読み出しができなくなる状態を「物理障害」と呼びます。これは、落下や水没などの物理的な衝撃によって発生することがありますが、外見上はわからないことも多く、経年劣化などで内部的な物理障害が発生する場合もあります。

ハードディスクの典型的な物理障害の事例には、基板や電気的な障害、ヘッドの故障、スピンドルモーターの障害、プラッタの損傷(磁性体の剥離)などがあります。

その他、以下のような症状も物理障害に該当しますが、論理障害の場合も似たような症状が出ることがあるため、エラー内容だけで正確な診断は難しいため専用設備がある環境での初期調査が必要です。

  • ハードディスクから今まで聞いたことのない音がする(異常な音)

  • ハードディスクが全く回転・動作しない

  • ファイルを開くときにCRCエラーやI/Oエラーなどのエラー画面が表示される

  • 「ディスクを挿入してください」と表示される

  • USBメモリのアクセスランプが全く点灯しない

  • SDカードを挿入しても全く反応がない

  • 落下させた

  • 水没した など


ハードディスク(HDD)の障害
RAIDの障害
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