データ復旧の用語集

データ復旧用語集

ヘッダー切り出し

ファイル名やフォルダ名を管理する構造情報が修復不可能な場合、データ復旧はファイルの特徴を手がかりに、記憶装置全体から行うことになります。ファイルの種類ごとに先頭部分(ヘッダー)のデータの並び方には一定の法則があるため、この特性を利用してファイルの開始位置を特定することが可能です。そして、次の開始位置までのデータを切り出す(ヘッダ切り出し)ことで、構造情報が失われた状態でもデータの抽出が行えます。


ただし、この方法ではファイル名やフォルダ名、作成日時などの情報を取得できず、過去に削除されたデータも混在することになります。また、通常の復旧方法と比較すると、破損したファイルが含まれる可能性が高くなる点にも注意が必要です。


ヘッド
ハードディスクドライブ(HDD)のヘッドは、データの読み書きを行うための非常に重要な部品です。このヘッドは、ハードディスクの磁気ディスク(プラッタ)上に記録されているデータを読み取ったり、データを磁気ディスクに書き込んだりする役割を担っています。フライングヘッド(飛びヘッド)と呼ばれるタイプが一般的です。このヘッドは、ディスクの表面から数ナノメートルの高さで浮かぶように設計されており、エアベアリング効果によってディスク表面に接触することなく、高速で回転するディスクの上を移動します。

ヘッドクラッシュ
ヘッドクラッシュは、ハードディスクドライブ(HDD)において、読み書きヘッドが物理的にディスクの表面に接触し、損傷を引き起こす現象です。ハードディスク内部の読み書きヘッドは非常に繊細で、通常、ディスク(プラッタ)表面から数ナノメートルの距離で浮遊しています。ヘッドクラッシュが発生すると、データの損失やハードディスクの完全な故障につながることがあります。ハードディスクから聞いたことがない異音が聞こえる場合にはヘッドクラッシュが起きている可能性があります。
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