用語集
データ復旧用語集
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APFS(Apple File System)
APFS(Apple File System)は、Apple Inc.によって開発された最新のファイルシステムで、2017年にmacOS High Sierraで導入されました。APFSは、先代のHFS+ファイルシステムを置き換えることを目的としており、現代のストレージ技術に最適化されています。特にSSDやフラッシュドライブなどの高速なストレージデバイスでの性能向上が図られています。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)
AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)は、エーブイシーエイチディーと呼びます。AVCHDは、H.264/MPEG-4 AVC(Advanced Video Coding)とDolby AC-3(Advanced Audio Coding)に基づいています。高精細なビデオを記録するためのファイルフォーマットとして開発された規格です。主に.mts(または.m2ts)という拡張子を持つファイルが使用されます。これらのファイルは、ビデオストリームとオーディオストリームを含んでおり、一般的にはカメラやビデオレコーダーなどのデジタルメディアデバイスで記録された映像を含んでいます。ソニーとパナソニックが開発したビデオ記録フォーマットです。2006年に初めて発表され、それ以降、コンシューマーカメラやプロシューマーカメラ、ビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラなど、さまざまなデバイスで採用されました。AVCHDは、従来のDVDビデオに比べて高解像度のビデオを記録することができるため、主にハイビジョンやフルHDなどの高画質な映像を撮影する際に使用されます。ただし、Windows XPやVistaなどの古いOSを使っているパソコンでは再生することができない場合が多いです。Windows7以降のOSを搭載しているパソコンの場合には標準のメディアプレイヤーで再生することができます。
AVI(Audio Video Interleave)
AVI(Audio Video Interleave)は、Microsoftが開発したビデオファイルの拡張子です。AVIは、ビデオとオーディオのデータを含むマルチメディアコンテナ形式であり、非常に一般的で広く使用されています。AVIファイルは、ビデオストリームとオーディオストリームを含むコンテナ形式です。ビデオストリームは通常、Motion JPEG(M-JPEG)やDVなどのコーデックで圧縮されており、オーディオストリームはPCM(パルス符号変調)やMP3などのオーディオコーデックで圧縮されています。AVIファイルは、さまざまな解像度やビットレートのビデオとオーディオをサポートし、高品質のマルチメディアコンテンツを表現することができます。
BIOS(Basic Input/Output System)
BIOS(Basic Input/Output System)は、パーソナルコンピュータのマザーボードに組み込まれたファームウェアで、コンピュータの基本的な入出力システムを管理しています。BIOSは、コンピュータの電源が入れられたときに最初に実行されるソフトウェアであり、ハードウェアの初期化と設定、起動プロセスの管理を担当します。設定されたブート順序に従って、ハードドライブ、SSD、光ドライブ、USBドライブなどからOSを検索し、起動します。
BIOSとUEFIについて
BIOSとUEFIについて
BMP(Bitmap image)
BMP(Bitmap)は、画像ファイルの拡張子の一種であり、IBMとMicrosoftが開発したパソコンの黎明期の拡張子です。そのため、Windows環境で広く使用されています。BMPフォーマットは、画像をピクセル単位で格納し、色情報をRGB形式やRGBA形式で保持します。BMPは非圧縮形式で画像を保存するため、他の圧縮形式(例: JPEG、PNG)に比べてファイルサイズが大きくなりがちです。BMPは、特に単純で汎用的な画像の拡張子が必要な場合や、非圧縮形式で高品質の画像を保存したい場合に適しています。しかし、ファイルサイズや色深度の制限など、その他の拡張子と比較して考慮すべき点もあります。
DVD(Digital Versatile Disc)
デジタルビデオディスクと勘違いされがちですが、デジタルバーサタイルディスクのことです。CDよりも高いデータ容量を持ち、映画やソフトウェアの配布に使われることが多いです。
FAT(File Allocation Table)
FAT(File Allocation Table)は、マイクロソフトによって開発された古いファイルシステムの一つで、特に幅広い互換性のために広く使用されています。FATファイルシステムはMS-DOSで採用されていたこともあり、FATと呼ばれています。1977年に初めて導入され、その後いくつかのバージョンアップが行われました。主なバリエーションにはFAT12、FAT16、FAT32があります。Windows MEまでの一般家庭向けのOSの標準ファイルフォーマットとして使用されてきました。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
GIF(Graphics Interchange Format)
GIF(Graphics Interchange Format)は、1987年にCompuServeによって開発された画像ファイルの拡張子です。日本語ではジフと呼ばれることが多く、ファイル名に「.gif」とつきます。特にインターネット上でのグラフィックス交換に適しており、その圧縮技術によりファイルサイズを小さく抑えながら画質を維持できるため、初期のウェブで広く使用されました。GIFは静止画だけでなく、短いアニメーションもサポートしているのが特徴です。GIF形式で使用されるLZW(Lempel-Ziv-Welch)圧縮アルゴリズムに関連してライセンス料金の問題が発生しました。このアルゴリズムは、Sperry Corporation(後のUnisys)の研究者であるTerry Welchによって1983年に開発されましたが、PNGファイルが代替拡張子として登場し、利用されるようになってきています。ただし、対応するソフトウェアが多くの方に利用される前にライセンスの問題は解決したため、現在でもGIFは利用されています。
ファイル拡張子について
ファイル拡張子について
H.264/AVC(Advanced Video Coding)
H.264またはAVC(Advanced Video Coding)は、デジタルビデオ圧縮のための一つの標準で、2003年に導入されました。H.264は、映像データを非常に効率的に圧縮する能力があり、これにより高画質なビデオを低ビットレートで提供することが可能になります。この技術は、インターネットビデオ、デジタルテレビ放送、ビデオコンファレンスシステム、その他多くのアプリケーションで広く採用されています。
H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)
HEVC(High Efficiency Video Coding)、またはH.265は、AVCHDで採用された動画圧縮規格のことです。日本語ではヒーブと呼ばれており、ビデオ圧縮のための一つの規格であり、特に高解像度ビデオを効率的に圧縮することを目的としています。この技術は、特に4Kや8Kのような超高解像度ビデオの普及に伴い、重要性が増しています。Appleの独自規格ではありませんが、iPhoneの動画はiOS 11以降のモデル(iPhone 8、iPhone X以降)ではHEVC(エイチイーブイシー)の拡張子が標準になっています。その前身であるH.264/AVC(Advanced Video Coding)よりも約50%のデータ圧縮効率の向上を実現しており、同じビデオ品質でファイルサイズを大幅に小さくすることができます。
HEIF(High Efficiency Image File Format)
HEIF(High Efficiency Image File Format)は、日本語ではヒーフと呼ばれています。高効率な画像ファイル拡張子でAppleの製品であるiPhoneやMacintoshで採用されています。ファイルの末尾には「.heic」がつき、日本語ではヘイクやヒークと呼ばれます。特に写真や画像の保存に使用されるデジタル画像と画像シーケンスのために設計されています。このフォーマットは、MPEG-H Part 12(ISO/IEC 23008-12)の標準に基づいており、HEVC(High Efficiency Video Coding、別名H.265)ビデオ圧縮技術を利用して画像を圧縮します。HEIFは2015年に導入され、特にAppleが2017年のiOS 11からiPhoneでの画像保存形式として採用して以来、注目を集めています。iPhone以外の端末ではjpgに変換することでファイルが開けるようになります。
HFS (Hierarchical File System)
HFS(Hierarchical File System)は、Apple Inc.によって開発されたファイルシステムで、もともとは1985年にMacintoshコンピュータ用に導入されました。HFSは、その後のMac OSのバージョンにおいても長年にわたって基本的なファイルシステムとして使用されてきました。改良された後継であるHFS+が開発されて利用されてから利用されなくなってきています。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
HFS+ (Hierarchical File System Plus)
1998年にAppleは、HFSの拡張版としてHFS+(またはMac OS Extended)を導入しました。Mac OSの拡張フォーマットですがiPodにも採用されています。Mac OS及びMac OS Xで利用されています。アロケーションブロックのサイズを小さくし、ディスクスペースの無駄を減らします。新しいファイルシステムであるAPFS(Apple File System)に移行しはじめています。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
jtd/jtt/jtdc
.jtd、.jttや.jtdcはジャストシステム社が開発した日本語ワープロソフト「一太郎」は、日本国内で広く使用されている文書処理ソフトウェアです。一太郎のファイルは、他の文書処理ソフトウェア(例えばMicrosoft Word)とは互換性が限定的です。一太郎文書を他のソフトウェアで開くためには、変換ツールやエクスポート機能を利用する必要があります。拡張子は.jtd、.jttや.jtdcです。
microSDカード
microSDカードは、小型で取り扱いやすいフラッシュメモリーベースのストレージデバイスです。これは、携帯電話、デジタルカメラ、ポータブルメディアプレイヤーなど、さまざまなデバイスで使用される非常に一般的な記憶媒体です。microSDは、miniSDカードのより小型のバージョンですので、主にスマートフォンで利用されることが多いです。外見上の破折があったとしてもデータ復旧の可能性は残されていますが、SDカードの外装がひび割れていて内部のフラッシュメモリの損傷が大きくなければ復旧の可能性があります。
SDカードについて
SDカードについて
NAS(Network Attached Storage)
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに接続された専用のデータストレージデバイスです。主にファイルの保存、共有、バックアップを目的としており、複数のユーザーやデバイスがネットワークを介してアクセスできるように設計されています。NASは家庭環境や小規模オフィスから、大企業に至るまで幅広く利用されています。USBケーブルを通じてパソコンでデータを読み込めるようにしている外付けHDDという製品に対して、NASはネットワークを介してパソコンでデータを読み込めるようにしているハードディスク製品です。SSDで動くNASもあります。
NASについて
NASについて
NTFS(NT File System)
NTFS(NT File System)は、マイクロソフトが開発したファイルシステムで、Windows NTとその後継のオペレーティングシステムで広く採用されています。1993年に初めて導入され、FATファイルシステムの後継として設計されました。NTFSは、パフォーマンス、信頼性、およびデータの整合性を向上させるための高度な機能を多数備えています。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
OS(オペレーティングシステム)
OS(オペレーティングシステム)は、コンピューターハードウェアとソフトウェアリソースを管理し、基本的な機能を提供するソフトウェアのことです。パソコンのほとんどはWindowsもしくはMacintosh OSで動作するように設計されています。スマートフォンのほとんどはiOSまたはAndroid OSで動いています。
OS(オペレーティングシステム)について
OS(オペレーティングシステム)について
PDF(Portable Document Format)
PDF(Portable Document Format)は、Adobe Systemsによって1990年代初頭に開発されたファイルの拡張子です。PDFは日本語ではピーディーエフと呼ばれることが多いです。テキスト、フォント、画像、およびベクターグラフィックスを含む文書を、元のレイアウトを保持した状態で表示することを目的としています。異なるOS(オペレーティングシステム)やデバイス間で文書を一貫して表示することが可能です。そのため公共機関、官公庁などが書類をインターネット上に公開する際に利用することも多いです。
ファイル拡張子について
ファイル拡張子について
PNG(Portable Network Graphics)
PNG(Portable Network Graphics)は、インターネット上で画像を取り扱うために設計されたデジタル画像フォーマットです。1996年に導入されたこのフォーマットは、GIFフォーマットの代替として開発され、特に透明性をサポートする能力が評価されています。PNGは非可逆圧縮を使用するため、画質の劣化が起こらずにデータを圧縮できます。
PSTファイル(Personal Storage Tableファイル)
PSTファイル(Personal Storage Tableファイル)は、Microsoft Outlookによって使用される拡張子です。このファイル形式は、ユーザーのメールメッセージ、連絡先、予定表エントリ、タスクなどの情報をローカルに保存するために使われます。PSTファイルによって、ユーザーはインターネット接続がない状態でも、Outlookのデータにアクセスし、それを管理することが可能です。
ファイル拡張子について
ファイル拡張子について
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technology)
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technology)は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージデバイスの健康状態を監視し、予期しない障害やデータ損失を防ぐための技術です。1990年代初頭に導入されて以来、多くのストレージデバイスに標準装備されています。
ハードディスクについて
SSD(Solid State Drive)
SSD(Solid State Drive)は、データをフラッシュメモリに保存するストレージデバイス(記憶装置)です。従来のハードディスクドライブ(HDD)と異なり、機械的な可動部分がなく、完全に電子的な構造を持っています。このため、データの読み書き速度が非常に速く高速で、耐久性や信頼性が高いという特徴があります。USBもしくはSATAがインターフェイスとしては一般的ですが、PCI-Expressという端子でパソコンと接続するタイプもあります。
SSDについて
SSDについて
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、従来のBIOS(Basic Input/Output System)の機能を拡張し、現代のコンピュータハードウェアに対するサポートを強化したファームウェアインターフェースです。2007年に初めて導入され、特に新しいマザーボードとシステムで標準となりつつあります。
BIOSとUEFIについて
BIOSとUEFIについて
WMV(Windows Media Video)
WMV(Windows Media Video)は、マイクロソフトが開発した動画ファイルです。拡張子は.wmvで「ダブルエムブイ」と呼ばれます。以下にWMVに関する解説を行います。WMVはWindowsプラットフォームで広く使用される動画ファイルフォーマットであり、効率的な圧縮と高品質な映像を提供します。また、オンラインビデオストリーミングやファイルサイズの管理など、さまざまな用途で利用されています。
クリーンルーム
クリーンルームは、塵埃(じんあい)、微生物、空気中の粒子、化学汚染などを厳格にコントロールするために設計された特殊な環境です。クリーンルームは主に製造業や科学研究で使用され、製品が外部環境からの汚染を受けないように保護するために必要とされます。その清潔さを定義するためにISO 14644-1などの国際基準に基づいてクラス分けされています。このクラス分けは、空気中の特定サイズの粒子数を基準にしており、クラス1が最も厳しい(最も少ない粒子数)クリーンルーム環境を指します。
サムネイル
サムネイル画像とは、ファイルやコンテンツの内容を小さなプレビュー画像として表示するもので、ユーザーが迅速に視覚的に識別できるようにするためのものです。通常、画像ファイルや動画ファイル、ドキュメントファイルなどに対して生成されます。画面効率が良いため、一度にたくさんのファイルを閲覧、確認することができます。
何かしらの障害がデバイスに生じた場合に、サムネイルが表示されなかったり、ファイル一覧ではサムネイルが表示されるもののファイルの下半分が表示されないなどの場合もありますが、元のデータが壊れているものの、サムネイルが正常に保存されている場合にこのようなトラブルが発生します。
システム復元
Windowsにはシステムの復元という機能があります。
これによって、設定変更、プログラムのインストール、お使いのWindowsにこれまでしてきた変更を「元に戻す」機能です。削除したデータを復活させることはできませんので、誤って削除した場合に有効に機能することはありませんので使用はしないでください。
システムの復元とバックアップ
これによって、設定変更、プログラムのインストール、お使いのWindowsにこれまでしてきた変更を「元に戻す」機能です。削除したデータを復活させることはできませんので、誤って削除した場合に有効に機能することはありませんので使用はしないでください。
システムの復元とバックアップ
チェックディスク
「チェックディスク」(Check Disk、またはchkdsk)は、Windowsオペレーティングシステムにおける重要なユーティリティの1つです。このツールは、ハードドライブ上のファイルシステムの整合性をチェックし、可能な限りファイルシステムのエラーを修正するために設計されています。特にディスクが不正にシャットダウンされた後や、システムエラーが発生した後などに役立ちます。
データ
データには情報という意味がありますが、さまざまな利用方法があります。使われている環境やシーンによっても異なります。特にデータ復旧では法人の場合であればデータベース、パワーポイントや設計図、回路図、現場写真などさまざまなものを扱います。個人の方の場合には写真やLINE、ゲームアプリなどさまざまな記録などが挙げられます。
データリスト
データ復旧プロセスにおいて、どのファイルやデータが復旧可能であるかを示すリストです。どのファイルがどの程度復旧可能かをリストアップすることができます。ただし、データリストに載っているからといってファイルが破損していないとは限りません。そのためあくまでも参考程度の資料として活用することができるものです。
データ復元
データ復元とは完全なバックアップをもとに初期状態の新しい製品にデータを移行することです。データ復旧とは異なり持ち主が自分自身で行うことができます。データ復旧との違いはデータが完全であるか不完全であるかという点です。データ復旧は壊れた製品からデータを取り出す専門業者による作業のことですが、バックアップが存在しないため失敗が許されません。
データ復元ソフト/復旧ソフト
データ復元や復旧ソフトは、誤って削除されたファイル、フォーマットされたハードディスクドライブ、ウイルスによる障害、ソフトウェアの故障、ハードウェアの障害など、さまざまな理由で失われたデータを回復するために設計されています。そのため、異音がする、焦げた匂いがする、落下させたり認識しなくなったなど物理障害が発生している場合に利用するとかえって状態が悪化する可能性があります。
データ復旧
記憶媒体が損傷または保存していたはずのデータが消失した際に元の状態に近付けることです。記憶媒体の製造元による修理と異なり、データのみを復旧する作業です。そのため、壊れたパソコンやスマートフォンが再び動くようになることはありません。抽出したデータはUSBメモリ、ハードディスクなどの記憶媒体にコピーして納品されるか、損傷状況によってはクラウドサービスに納品されます。
データ消去
データ消去は、デジタル記憶装置から情報を永久に削除するプロセスです。このプロセスは、単純にデータを「削除」する以上のことを意味し、データが復旧不可能になるように記憶装置から物理的または論理的に完全に消去されることを保証します。データ消去には様々な方法があり、使用される技術や手順は、目的やセキュリティの要求によって異なります。
データ消去について
データ消去について
データ消去ソフト
データ消去ソフトは、ハードディスクなどのデジタルストレージデバイスからデータを安全に削除するために設計されたソフトウェアです。情報漏洩を防ぐために利用されることがほとんどです。単にファイルを「削除」するだけでは、そのデータは物理的には媒体上に残り、他人にファイルを見られてしまったり、利用されてしまうことがほとんどです。データ消去ソフトは、このようなデータを復元不可能にすることを目的としています。
ハイブリッドハードディスク
ハードディスクは低価格で大容量ですが動作が遅く、SSDは高速ですが高価で容量が少ないという特性があります。これらのメリットを融合した「ハイブリッドハードディスク」は、頻繁にアクセスされるデータをSSD部分に保存し、アクセス頻度の低いデータをハードディスク部分に保存することで、コストパフォーマンスと高速性能の両方を実現します。しかし、SSDの価格が低下し普及が進んだため、ハイブリッドハードディスクの販売台数は減少傾向にあります。なお、この技術は「Fusion Drive(フュージョンドライブ)」とも呼ばれ、iMacにも搭載されています。また、SSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)とも表記されることがあります。
ファイルシステム
ファイルシステムは、OS(オペレーティングシステム)がファイルをデバイスで整理して保存するための管理する仕組みのことです。ファイルやディレクトリの管理、アクセス権限の設定、データの整合性保持などを行います。製品によって利用できるファイルシステムが異なります。Windows OSであればFATやNTFSがあり、Mac OSではHFS+やAPFSなどがあります。
ファイルシステムの違い・種類
ファイルシステムの違い・種類
フュージョンドライブ
Fusion Drive(フュージョンドライブ)は、HDDとSSDの長所を組み合わせたAppleの革新的なハイブリッドハードディスクです。高速なデータアクセスと大容量ストレージを実現し、コスト効率も優れています。この技術は、ユーザーにとってパフォーマンスと大容量低価格の両立を可能にし、日常の使用において快適な体験を提供しています。
Macintoshについて
Macintoshについて
フラッシュメモリ
電源が切れてもデータを保持できる非揮発性の記憶装置のことです。フラッシュメモリは、SSDやUSBメモリ、SDカードなどに使用される不揮発性メモリです。フローティングゲートトランジスタを使用してデータを保存し、一度に多くのデータブロックを消去して書き換えることができます。NAND型フラッシュメモリとNOR型フラッシュメモリの2種類があり、NAND型は大容量でコスト効率が高く、ストレージデバイスに適しています。NOR型はアクセス速度が速く、コードの実行に適していますが、容量あたりのコストが高いです。
プラッタ
プラッタは、ハードディスクドライブ(HDD)の基本的な構成要素の一つで、データを磁気的に記録するための主要なメディアです。プラッタは、通常、アルミニウムやガラスの基材で作られており、その表面には磁性材料のコーティングが施されています。この磁性層にデータが記録され、読み書きヘッドによってデータの読み取りや書き込みが行われます。プラッタの回転速度は、ハードディスクの性能に大きく影響します。一般的なデスクトップ用HDDでは5400RPMから7200RPM、高性能なサーバー用やゲーミング用HDDでは10000RPM以上で回転します。
ハードディスク(HDD)の構造
ハードディスク(HDD)の構造
ヘッド
ハードディスクドライブ(HDD)のヘッドは、データの読み書きを行うための非常に重要な部品です。このヘッドは、ハードディスクの磁気ディスク(プラッタ)上に記録されているデータを読み取ったり、データを磁気ディスクに書き込んだりする役割を担っています。フライングヘッド(飛びヘッド)と呼ばれるタイプが一般的です。このヘッドは、ディスクの表面から数ナノメートルの高さで浮かぶように設計されており、エアベアリング効果によってディスク表面に接触することなく、高速で回転するディスクの上を移動します。
ハードディスク(HDD)の構造
ハードディスク(HDD)の構造
ヘッドクラッシュ
ヘッドクラッシュは、ハードディスクドライブ(HDD)において、読み書きヘッドが物理的にディスクの表面に接触し、損傷を引き起こす現象です。ハードディスク内部の読み書きヘッドは非常に繊細で、通常、ディスク(プラッタ)表面から数ナノメートルの距離で浮遊しています。ヘッドクラッシュが発生すると、データの損失やハードディスクの完全な故障につながることがあります。ハードディスクから聞いたことがない異音が聞こえる場合にはヘッドクラッシュが起きている可能性があります。
ホットスワップ(Hot swap)
機械の電源を入れ続けた状態(稼働して通電している)のまま、ハードディスクやファンなどの周辺部品を交換するために取り外しができる機能のことです。「ホットプラグ」や「活線挿抜」とも呼ばれます。
RAIDの種類
RAIDの種類
光ディスク
光ディスクはデータをデジタル形式で記録・読取するための光学メディアです。データはディスクの表面に微細なピットとランド(平坦部)の形で記録され、レーザー光線を使って読み取られます。代表的な形式にCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル・ヴァーサタイル・ディスク)、Blu-ray(ブルーレイ)ディスクがあります。傷や汚れ、表面の色素を変化させる直射日光や高温多湿さなどによる劣化に弱いというデメリットもあります。また、クラウドストレージやSSDなどの新しい記録技術によって、使用頻度は減少しつつあります。
物理障害
記憶媒体自体に電気的・機械的な故障が発生し、データの読み出しができなくなる状態を「物理障害」と呼びます。これは、落下や水没などの物理的な衝撃によって発生することがありますが、外見上はわからないことも多く、経年劣化などで内部的な物理障害が発生する場合もあります。
ハードディスクの典型的な物理障害の事例には、基板や電気的な障害、ヘッドの故障、スピンドルモーターの障害、プラッタの損傷(磁性体の剥離)などがあります。
その他、以下のような症状も物理障害に該当しますが、論理障害の場合も似たような症状が出ることがあるため、エラー内容だけで正確な診断は難しいため専用設備がある環境での初期調査が必要です。
ハードディスク(HDD)の障害
RAIDの障害
ハードディスクの典型的な物理障害の事例には、基板や電気的な障害、ヘッドの故障、スピンドルモーターの障害、プラッタの損傷(磁性体の剥離)などがあります。
その他、以下のような症状も物理障害に該当しますが、論理障害の場合も似たような症状が出ることがあるため、エラー内容だけで正確な診断は難しいため専用設備がある環境での初期調査が必要です。
- ハードディスクから今まで聞いたことのない音がする(異常な音)
- ハードディスクが全く回転・動作しない
- ファイルを開くときにCRCエラーやI/Oエラーなどのエラー画面が表示される
- 「ディスクを挿入してください」と表示される
- USBメモリのアクセスランプが全く点灯しない
- SDカードを挿入しても全く反応がない
- 落下させた
- 水没した など
ハードディスク(HDD)の障害
RAIDの障害
脱獄/Jailbreak(ジェイルブレイク)
特にiOSデバイスにおいて、製造元の制限を超えて不正にシステム設定やアプリケーションを変更する行為。これにより通常は使用できない機能が使えるようになることがありますが、セキュリティリスクも大きくなります。