スマートフォンから誤ってデータを削除した場合
スマートフォンから誤ってデータを削除した際にデータを何とかして見たり動かしたりしたいという方が多いと思います。以下の情報を参考に復旧できるかご確認ください。ただし、ほとんどの場合において、削除後に復旧したいと思った頃までにデータが上書きされており復旧が困難であるケースがほとんどです。
目次
よくある削除したデータの事例
- LINEのやり取り
- 会話のやりとりのスクリーンショット
- 写真データや動画データ
- メール
- 連絡先
1. 事前準備と基本的な注意事項
データを削除した後にスマホの使用を最小限に抑える理由
データを誤って削除した後にスマホの使用を最小限に抑えることが重要です。これは、削除されたデータが上書きされるリスクを減らすためです。データが上書きされると、復旧が困難または不可能になる可能性があります。新しいデータの保存やアプリの使用を避けることで、データの完全性を保つことができます。
バックアップの重要性とその方法
データ損失を防ぐための最善策は定期的なバックアップです。以下に代表的なバックアップ方法を紹介します。
- クラウドバックアップ: Googleフォト、Googleドライブ、iCloudなどのクラウドサービスを利用して、自動的にデータをバックアップします。
- ローカルバックアップ: パソコンに接続して、重要なデータを手動でバックアップします。定期的に行うことで、最新のデータを常に保護できます。
復旧ソフトのインストール前にスマホの設定をご確認
復旧ソフトやアプリを使用することでウィルス感染や上書きによってデータが完全に消滅する可能性が高まります。そのため、使用はできるだけ控えてください。
- 自動バックアップの設定: 自動バックアップが有効になっていることを確認します。これにより、データ損失のリスクを減らせます。
- セキュリティ設定: 不要なアプリのインストールを防ぐため、アプリのインストール元を制限します。
2. 内蔵ストレージからのデータ復旧方法
Androidスマホの場合
- GoogleフォトやGoogleドライブからの復元方法:
- Googleフォトアプリを開き、左上のメニューをタップ。
- ゴミ箱を選択し、復元したい写真やビデオを選んで「復元」をタップ。
- Googleドライブの場合も同様に、ドライブアプリを開き、ゴミ箱からファイルを復元します。
- ファイルマネージャーアプリの場合:
- ファイルマネージャーアプリを開きます。
- 「最近削除したファイル」や「ゴミ箱」のような項目を選択します。
- 復元したいファイルを選択し、「復元」または「元に戻す」オプションを選択します。
- パソコンを使ったデータ復旧手順:
- スマホをパソコンに接続します。
- パソコンのファイルエクスプローラーを開き、スマホのストレージを確認します。
- データが見つからない場合、クラウドバックアップから復元するか、Googleアカウントでログインしてデータを確認します。
iPhoneのバックアップがない場合
- 写真アプリの場合:
- 写真アプリを開きます。
- 画面下部の「アルバム」をタップし、「最近削除した項目」アルバムを選択します。
- 復元したい写真や動画を選択し、「復元」ボタンをタップします。
- ファイルアプリの場合:
- ファイルアプリを開きます。
- 「最近削除した項目」フォルダを選択します。
- 復元したいファイルを選択し、「復元」オプションをタップします。
上記の作業を行っても何も出てこない場合には完全に削除されており、データが消滅していると考えられます。
iPhoneのバックアップがある場合
- iCloudバックアップからの復元方法:
- 設定アプリを開き、「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択。
- デバイスが再起動したら、「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択。
- Apple IDでログインし、バックアップを選択して復元します。
- iTunesバックアップからの復元方法:
- iPhoneをパソコンに接続し、iTunesを開きます。
- デバイスアイコンをクリックし、「バックアップを復元」を選択。
- 復元するバックアップを選択し、復元プロセスを完了します。
3. 外部ストレージからのデータ復旧方法
microSDカードからのデータ復旧手順
- パソコンを使ったデータ復旧方法:
- microSDカードをカードリーダーに挿入し、パソコンに接続します。
- ファイルエクスプローラーでmicroSDカードを開きます。
- 削除されたデータがゴミ箱にあるか確認し、見つかった場合は復元します。
まとめ
Android端末でデータを誤って削除した場合に、新しいデータの書き込みが行われなければ削除されたデータの痕跡が残っている可能性があり、解析を通じて復旧することができる可能性もあります。復元ソフトや復元アプリを利用することでかえって状況を悪化させてしまうこともありますので、専門家へのご相談をおすすめします。