データ復旧と復元までにかかる時間

目次
データ復旧の作業にかかる期間
データ復旧の作業は、ご注文をいただいてから開始し、通常は約10日間の期間を要します。ただし、障害レベルが高い場合などは、1ヶ月から2ヶ月かかることもあり、一律に復旧までの期間を確約することは難しいのが実情です。
診断を完了するまでは正確な復旧期間を予測することはできませんが、お急ぎの場合は事前にデータスマート データ復旧センターへご相談ください。
また、診断およびお見積りについては、障害レベルや申し込み状況にもよりますが、復旧依頼品の到着後、通常1営業日以内に結果をお知らせしています。ただし、重度の物理障害が判明した場合は、中度以上の障害に該当する復旧費用が発生することをご了承いただいた上で、二次診断を実施し、より正確な診断結果をご案内しています。
時間経過によるデータ消失
一部の業者は、「早く依頼しないとデータが復旧できなくなる」といった説明で依頼を急がせることがあります。しかし、データの誤削除やフォーマットなどの論理障害の場合、時間が経過してもデータが自然に消えてしまうことはありません。また、機械的・電気的な故障による物理障害の場合でも、電源の入切やケーブルの抜き差しを繰り返すことで障害が悪化する可能性はありますが、通電さえしなければ状態が変化することはなく、データが消失したり復旧不可能になったりすることはありません。
ただし、削除してしまったスマートフォン内の保存データに関しては非常に緊急性を要します。また、急いだとしても復旧は非常に困難です。
記憶媒体と時間の関係
データスマートセンターでは、記録媒体や障害状況によりますが、ご提出できる場合には事前に復旧可能なデータリストとお見積書を提示し、十分にご検討いただける時間を確保しています。時間の経過によって復旧の可能性が低下することはありませんので、ご安心ください。ただし、水没した記憶媒体については、時間の経過とともに腐食が進行する可能性があります。例えばHDDの場合、浸水後に乾燥してしまうと、プラッタの表面にミネラル分が固着し、復旧の難易度が高まります。そのため、水没した機器は濡れたタオルと一緒に密閉できる袋に入れ、なるべく早くご送付いただくことが復旧を成功させるためには非常に重要です。
データ復旧から新しい記録媒体・機器への復元まで
データ復旧の期間は、障害の種類や状態によって異なりますが、一般的な流れとして以下のようなステップで進みます。
1. 初期診断と見積もりの提示(通常1営業日以内)
データ復旧を依頼すると、まず障害の種類を特定するための診断が行われます。軽度の論理障害であれば、診断は1営業日程度で完了し、復旧の可否や見積もりが提示されます。
2. データ復旧作業(通常10日程度、物理障害の場合は1ヶ月以上)
診断後、復旧作業が開始されます。誤削除やフォーマットなどの論理障害であれば、比較的短期間(数日~10日程度)で復旧できます。しかし、HDDのヘッドクラッシュや基板故障などの物理障害の場合、専用設備での精密作業が必要になり、1ヶ月以上かかることもあります。
3. データの検証とリストの提示(復旧作業完了後すぐ)
復旧が完了すると、復旧できたデータのリストが提供されます。この段階で、必要なデータが復旧できているかを確認します。
4. 新しい記録媒体へのデータ復元(最短即日~数日)
復旧データは、新しいHDD、SSD、USBメモリなどの記録媒体に保存されます。保存作業自体は即日~数日程度で完了し、配送または受け取りが可能になります。
5. データの納品と受け取り(配送の場合は1~3日)
データの受け取り方法によって、さらに数日かかることがあります。データをUSBメモリやHDDに保存し、宅配便で送付する場合は1~3日程度の配送期間が必要になります。
復旧期間全体
- 軽度な論理障害(誤削除・フォーマットなど):3日~2週間
- 中度~重度の物理障害(HDDのヘッド故障・基板損傷など):2週間~2ヶ月
データ復旧の難易度や障害レベルによって期間は異なりますが、新しい記録媒体や機器へデータを移すまでにかかる時間は、最短で数日、長くても数週間~2ヶ月程度と考えられます。