ハードディスクの分解は絶対NG

ハードディスクが故障した際に、個人の方の中にはご自身で分解を試みる方がいますが、データ復旧を検討している場合は、ハードディスクの分解は絶対に避けるべきです。

ハードディスクの内部には、プラッタと呼ばれる円盤状の部品があり、通常は1分間に5400~7200回転(高速モデルでは1万回転以上)で回転しています。このプラッタに磁気ヘッドが接近し、データの読み書きを行います。プラッタと磁気ヘッドの間隔は非常に狭く、数ナノメートルといわれており、これはタバコの煙の粒子よりも狭い距離です。そのため、ハードディスクを分解してしまうと、空気中の微小なホコリがプラッタに付着し、ヘッドクラッシュやプラッタの損傷といった深刻な障害を引き起こす可能性があります。

ハードディスクを開封する際には、ホコリのない環境で行う必要があり、クリーンベンチやクリーンルームといった専用の設備が求められます。また、分解によってプラッタの位置がわずかでもずれると、磁気ヘッドが正確な位置で読み取れなくなり、プラッタの回転にもズレが生じるため、データ復旧がさらに難しくなります。

故障したハードディスクでも、重度の物理的な損傷がなければ分解せずにデータ復旧が可能なケースが多くあります。そのため、個人での分解は避け、必ず専門業者に依頼することをお勧めします。

弊社では、安全にハードディスクを開封してデータ復旧作業を行っております。論理障害や物理障害にかかわらず重度障害、他業者やメーカー様による復旧不可判定がなされた場合であっても、データ復旧のご相談を承っておりますので、お困りの際はぜひご相談ください。

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