データ復旧ナレッジ

スマートフォンのバックアップについて

スマートフォンといっても実はOSやファームウェアなどシステム部分は大きく異なります。また、バックアップ方法もPCなどの他の機器を利用して行うものから、クラウドサービスを利用するものまでさまざまです。このページではOS別でバックアップ方法とその手順、注意事項をまとめて解説させていただきます。

1. iPhoneのバックアップ方法

iCloudを利用してiPhoneのバックアップを作成する方法は、最も手軽で便利です。この方法では、iPhoneがWi-Fiに接続されているときに自動的にバックアップが作成されます。

iCloudを使用したバックアップ

  • 手順:
    1. 設定アプリを開く。
    2. 自分の名前をタップし、iCloudを選択。
    3. iCloudバックアップを選択し、今すぐバックアップを作成をタップ。
  • 特徴: Wi-Fi接続時に自動でバックアップが作成され、Apple IDに紐付いたiCloudストレージに保存されます。
  • 注意点：バックアップされたデータは、Apple IDに紐づいたiCloudストレージに保存されますが、ストレージの容量には制限があるため、必要に応じてストレージを追加購入することができます。

iTunesまたはFinderを使用したバックアップ

iPhoneのバックアップをローカルに保存したい場合は、iTunesやFinderを使用する方法があります。この方法では、iPhoneをPCまたはMacに接続する必要があります。

  • 手順:
    1. iPhoneをPCまたはMacに接続。
    2. iTunes（WindowsまたはmacOS Mojave以前）またはFinder（macOS Catalina以降）を開く。
    3. デバイスアイコンをクリックし、今すぐバックアップを選択。
  • 特徴: ローカルストレージにバックアップが保存され、iCloudストレージを使用しません。
  • 注意点：iCloudストレージを使用せずにデータを保護できます。また、バックアップを暗号化することも可能で、より高いセキュリティを確保することができます。ただし、ご自身で定期的にバックアップを作成する必要があり、バックアップできていなかった間にデバイスが壊れる場合、データ復旧業者に依頼せざるを得ません。
  • iTunesでの暗号化バックアップについて

2. Androidスマートフォンのバックアップ方法

Androidスマートフォンでは、Googleアカウントを利用してバックアップを行うことができます。この方法はシンプルで、自動的にデータがGoogleドライブにバックアップされます。

Googleアカウントを使用したバックアップ

  • 手順:
    1. 設定アプリを開く。
    2. システム > バックアップを選択。
    3. Googleドライブにバックアップを有効にし、今すぐバックアップを選択。
  • 特徴: Wi-Fi接続時にGoogleドライブに自動でバックアップが作成され、Googleアカウントに紐付けられます。

PCを使用したバックアップ

PCを使用してAndroidスマートフォンのデータをバックアップする方法があります。

  • 手順:
    1. スマートフォンをPCに接続し、ファイル転送モードに設定。
    2. スマートフォンの内部ストレージを開き、バックアップしたいデータをPCにコピー。
  • 特徴: PCに手動でデータを保存する方法で、クラウドストレージを使用しません。
  • 注意点：この方法では、写真、ビデオ、ドキュメントなど、任意のデータを選んで保存することができます。クラウドストレージを使用しないため、データのセキュリティが向上する一方で、手動でバックアップを行う必要があります。

3. サードパーティ製アプリを使用したバックアップ

  • 例:
    • iPhone用: 「Google Photos」（写真と動画のバックアップ）
    • Android用: 「Titanium Backup」（アプリとデータの完全バックアップ）
  • 特徴: 特定のデータやアプリのバックアップをカスタマイズして行うことが可能です。特に高いセキュリティや大容量データを扱う際に便利です。

4. 外部ストレージを使用したバックアップ

  • iPhone:
    • Lightning対応の外部ストレージデバイス（例：SanDisk iXpand）を使用することでデータのバックアップが作成可能です。
  • Android:
    • OTGケーブルを使用してUSBメモリにデータをコピーすることができます。
    • SDカードやmicroSDカードにデータを保存することができます。

5. 自動バックアップと手動バックアップの違い

  • 自動バックアップ: iCloudやGoogleドライブに設定しておくと、Wi-Fiに接続されたときに自動的にバックアップが行われます。
  • 手動バックアップ: ユーザーが手動で操作して、定期的にデータを保存します。頻繁にバックアップを取りたい場合に有効です。

6. バックアップの管理と注意点

  • ストレージの管理: iCloudやGoogleドライブの容量が限られているため、不要なデータや古いバックアップを定期的に削除することが重要です。
  • データの暗号化: セキュリティを高めるために、バックアップデータの暗号化を検討することをおすすめします。ただし、暗号化を行う際にパスワードの設定が必要となります。そのパスワードを紛失、忘れてしまった場合にはデータ復旧が非常に困難な状態となります。

まとめ

これらの方法を使って、ユーザーは大切なスマートフォンのデータを確実に保護することができます。いつもバックアップしているのに旅行中や急な用事でバックアップを取ることができなかった時にスマートフォンが全損・破損してしまったり、水濡れしてしまった場合にはスマートフォン本体からのデータ復旧が必要です。壊れた端末の調査をさせていただければ復旧の可否やお見積りをご案内することができますので、データスマートにご相談ください。

関連情報


お問合せはこちら
トップへ戻る