パソコンなしでできるデータ保護
ハードディスクやSDカードなどの記録媒体には、経年劣化や使用頻度によって寿命があります。そのため、デジタルデータを長期保存する際には、データを複数の場所にバックアップすることが基本であり、データ復旧の備えとして重要です。このページでは主にパソコンを使用したデジタルデータの保管方法や注意点について特集しています。
また、パソコンがなくても、簡単にバックアップを取る方法がいくつか存在します。
スマートフォンのデータの保存
スマートフォンのデータを最も確実にバックアップする方法は、パソコンを使うことです。USBケーブルでパソコンに接続する、もしくはmicroSDカードを取り出してパソコンのカードリーダーを利用してデータをコピーすれば、バックアップは完了します。また、クラウドサービスなどのバックアップ方法もあります。
しかし、パソコンがない場合でも、いくつかの代替手段があります。
- スマートフォン対応のUSBメモリ
スマートフォン用に設計されたUSBメモリを使えば、簡単に写真などのデータをバックアップできます。ただし、専用のアプリが必要な場合が多いので、利用前にアプリのインストール方法を確認しましょう。さらに、USBメモリも破損や紛失のリスクがあるため、他のメディアにもバックアップを取ることが重要です。 - クラウドサービス
GoogleやAppleが提供するクラウドサービスを利用すれば、スマートフォンのデータを自動的にクラウドにバックアップできます。これにより、デバイスの故障やデータの誤削除時でも、データを復元することが可能です。クラウドに保存しておけば、他のデバイスからでもアクセスできるメリットがあります。 - プリントアウト
写真を物理的にプリントアウトすることは、電子データに対するシンプルかつ確実なバックアップ方法です。プリント機にSDカードを挿入する際に破損する可能性があるため、事前にクラウドにバックアップを取っておくことを推奨します。 - 光学メディア
写真屋などでは、CDやDVDにデータをバックアップするサービスを提供しています。これらの光学メディアは長期保存に向いていますが、突然読めなくなることもあるため、複数のメディアにバックアップを取ることが推奨されます。
デジカメ・ビデオカメラのバックアップ
デジカメやビデオカメラのデータも、パソコンを使ったバックアップが基本です。パソコンを使わない方法としては、以下の選択肢があります。
パソコンをお持ちでない方の中には、SDカードの容量がいっぱいになるたびに新しいカードを購入してデータを保存する方法を取られることが多いかもしれません。しかし、SDカードはデータの長期保存には適しておらず、経年劣化や物理的なダメージでデータが失われるリスクが高いため、定期的なバックアップが重要です。ビデオカメラ本体も同様に、長期保存中に故障する可能性があり、データが読めなくなるリスクが存在します。
そこで、パソコンを使わずにビデオカメラやデジタルカメラのデータをバックアップする方法をご紹介します。これには、外部ストレージデバイスを使用する方法や、クラウドサービスを利用する方法などが含まれます。これらの方法を活用することで、データを安全に保管し、万が一のトラブルにも備えることが可能です。
- 光学メディア
動画データは、一般の写真屋で対応できないことがありますが、結婚式のビデオなどを扱うスタジオでは、DVDやBlu-rayに変換するサービスを提供していることがあります。 - スマートフォン
最近のデジカメにはWi-Fi機能が搭載されており、撮影した写真をスマートフォンに自動でコピーすることができます。Wi-Fi機能がない場合でも、Wi-Fi対応のSDカードを使えば、同様のバックアップが可能です。 - プリントアウト
高画質の写真は、大きなサイズでプリントすることで、その画質を保つことができます。小さくプリントすると画質が劣化するため、完璧なバックアップにはなりません。 - HDDレコーダー
ビデオカメラのデータをHDDレコーダーに保存する方法もありますが、これはバックアップとは呼べない場合があります。暗号化されるリスクがあるため、HDDレコーダーだけにデータを保存することは避けるべきです。
レコーダーで保存した後、Blu-rayディスクなどに書き出すことで、データを二重化し、安心して保管することができます。
まとめ
バックアップをすることでメディアが壊れたとしても復元（リストア）することで元の状態に戻すことができます。もちろん、バックアップできていない期間のデータをデバイス・機器内部に保存したまま