USB端子の抜き差し回数と寿命

USBメモリやUSBケーブルでよく耳にする「USB」とは、「ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)」の略で、その名の通り、幅広い用途に対応する接続規格として開発されました。もともとは、パソコンとキーボードやプリンターなどの周辺機器を接続するための統一規格として策定されましたが、現在では、USBメモリをはじめとする記憶媒体や、音楽プレーヤー、スマートフォン、ゲーム機などの接続・充電用インターフェースとしても広く利用されています。

USBのコネクタ形状については、最初にスタンダードタイプの長方形のA型と正方形のB型が制定されました。しかし、当時は現在のような多用途な利用法が想定されておらず、いくつかの弱点が存在します。

USBコネクタは抜き挿しを繰り返すたびに端子表面の摩耗やハンダの劣化が進行しますが、もともとはプリンターなどの周辺機器とパソコンを接続することを想定して設計されており、頻繁に抜き挿しすることは想定されていませんでした。そのため、USBコネクタの物理的耐久性は、規格上、約1500回の抜き挿しが目安となっています。これは1日1回の抜き挿しを行った場合、約4年間に相当します。プリンターなどの接続であれば問題ありませんが、USBメモリを頻繁に使用する場合、1~2年で耐久性の限界を迎えることもあります。

1500回を超えたからといってすぐに壊れるわけではありませんが、USBメモリが突然認識されなくなる原因の一つとして、USB端子の劣化が考えられます。また、パソコン側のUSBコネクタも同様に劣化する可能性があるため、USBメモリが認識されない場合は、別のコネクタや別のPCで試してみることをお勧めします。

ちなみに、後に制定されたmini-Bタイプでは耐久性が約5000回、micro-Bタイプでは約1万回とされています。これらの規格はポータブルタイプのHDDやスマートフォンなどでよく使用されるため、耐久性についてはあまり心配する必要はないでしょう。

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