スマホが壊れた場合、データはどうなる
目次
1. スマートフォンの故障の種類
スマートフォンが故障する原因はさまざまですが、主に以下の3つに分類されます。
- 物理的な故障(物理障害):落下や水没による損傷、バッテリーの故障など
- ソフトウェアの問題(論理障害):OSの不具合、ウイルス感染、アプリのクラッシュなど
- ハードウェアの故障:画面の破損、マザーボードの故障、接続部品の不具合など
2. データの保存場所
スマートフォンのデータは以下の場所に保存されています:
- 内部ストレージ:スマホ本体内の記憶装置
- 外部ストレージ:SDカードなど(AndroidOSのスマートフォンの対応機種のみ)
- クラウドストレージ:Google Drive、iCloud、Dropboxなどのオンラインサービス
3. 各故障タイプによるデータへの影響
物理的な故障の場合
- 起動不良:電源が入らなくなってしまった場合、何が起きているか専門家であっても実機を診断しなければわかりません。そのためデータの損傷の可能性もあります。ファイルシステムが壊れていることもあります。
- 画面の破損:画面が破損しても、内部ストレージのデータには基本的に影響はありません。ただし、操作を誤ることで初期化などに繋がり、データ消失することがあります。
- 水没:水が内部に浸入すると、回路の電気の流れがおかしくなり、漏電などが発生し、データが失われるリスクがあります。水没後に電源を入れるとさらに損傷が進む可能性が高いです。システムが破損することでデータが壊れることもあります。
ソフトウェアの問題の場合
- OSの不具合やウイルス感染:ソフトウェアの問題によってスマホが起動しなくなることがありますが、内部ストレージのデータ自体は物理的に存在しているため、通常はデータが失われることはありません。ただし、ファイルやフォルダが壊れていることもあります。
ハードウェアの故障の場合
- 画面やバッテリーの故障:これらの部品の故障ではデータには直接影響しません。バッテリーの交換で済むと思われる方もいらっしゃいますが、バッテリー交換をした結果として動作しない場合には本体に負荷をかけることとなり、データ復旧率を下げます。データ復旧の専門家にご相談ください。
- マザーボードの故障:マザーボードが故障すると、データへのアクセスが難しくなります。内部ストレージが損傷していることも多いです、これは重度の障害に分類されます。専門業者によるデータ復旧のみがトラブル解決方法です。
4. クラウドストレージの役割
クラウドストレージにデータをバックアップしている場合、スマホが物理的に損傷しても、クラウドからデータを復元することが可能です。これはスマホ自体の故障とは無関係にデータを保護する強力な手段です。
まとめ
スマートフォンが壊れた場合でも、データの保存場所や故障の種類によってデータが保持される可能性があります。物理的な損傷やソフトウェアの問題が原因でも、多くの場合、データは内部ストレージやクラウドストレージに残っています。ただし、ファイルシステムが壊れたり、OSが壊れてしまうことで写真データや動画データなどあらゆるデータが壊れるリスクがあります。データ復旧率を高めるためには専門家による初期調査の実施をおすすめします。