ビデオカメラのよくある障害
目次
ビデオカメラのデータトラブルの種類
ビデオカメラからデータ復旧をしようと考える場合には大きく分けて2つのケースに別れます。1つは誤削除やフォーマットなどシステムエラー系の論理障害のトラブルです。2つ目は電源が入らない起動障害系の物理障害のトラブルです。それぞれのデータトラブルのケースをご紹介いたします。
物理障害 | 論理障害 |
電源が入らない 落下による破損・故障 USB接続できない フリーズして操作不能 電源ランプが一瞬点灯する 浸水・水濡れ 液晶画面に何も表示されない 画面が真っ白になる タッチ操作できない |
フォーマットエラー・操作不能 フォーマットした・本体内蔵メモリを初期化 該当ファイルがありません 全てのデータを消去した 勝手にデータが消えていた サムネイル情報にエラーを検出しました サムネイル情報修復中ですと表示された 動画管理ファイルが壊れたと表示 上書きした |
最も多い物理障害・トラブルは寿命
ビデオカメラは約5年から7年の使用ができることが多いですが、機能性が高く、単純な製品ではないため、いつか必ず壊れてしまいます。製品寿命はあくまでも目安であり、使用状況によって異なります。また、製品によってはそれ以上長持ちするものもありますが、寿命(自然故障)は避けることができません。
最も多い論理障害トラブルはデータ誤削除
ビデオカメラで撮影した大事な動画をどうにかしてもう一度観れるようにしたいと思ってこのページをご覧になっていただいていると思います。実はビデオカメラのトラブルにおいて9割以上が「起動しなくなってしまった」「誤って削除してしまった」トラブルです。
特に「誤って削除してしまった」場合にはビデオカメラの使用をすぐに停止なさることをおすすめします。
また、「内蔵メモリーが認識できません。実行できないメディアです。」といったシステムエラーが表示されるシステム障害系のトラブルも存在します。これらの場合であってもデータ復旧業者であれば対応できます。ただし、新しい動画を撮影するなどして、データを上書きした場合にはデータ復元はほぼ不可能です。
データの上書きは完全削除となりデータ復元不可能になります。この作業をしてしまった場合には、データの復旧は困難、またはデータ復旧が不可能となってしまいます。また、何もしていないのにデータが消えてしまった場合にも、データの上書きは厳禁となりますが、原因不明の症状の場合にはデータの破損、メモリーの破損などその他原因も考えられますので、重度の障害が発生しているだけの可能性もあります。
久しぶりにビデオカメラを立ち上げたら起動しなかった、電源が入らなくなったなどの場合の故障原因特定は難しいですが、経年劣化による自然故障は避けることはできません。
落下によって故障した場合
ビデオカメラを撮影中に落としてしまって、何も映らなくなってしまった場合は物理故障に分類されます。壊れたビデオカメラ内部の損傷を修復し、一時的に動作するようにしてからデータを取り出すことができます。
水濡れ・浸水した場合
水濡れ・浸水した場合ビデオカメラに水がかかってしまったり、海やプールなどに落としてしまって浸水してしまう場合がありますが、そのような時に防水タイプのビデオカメラであっても電源が入らなくなるトラブルが発生することがあります。 このような場合でもデータが戻ってくる可能性はありますので、データ復旧サービスの無料診断をご利用ください。
【関連】【ビデオカメラが浸水・水濡れ】水没時のデータ復旧
誤削除やフォーマットしてしまった場合
誤削除系のビデオカメラのデータ復旧は予算に合わないことも多いので、安く抑えたいという方は選択肢としてオンラインで見つかるデータ復元ソフトも検討する必要が出てきます。ただし、データ復旧業者による無料診断というのは非常に便利なサービスですので、見積もりを出してもらうことをおすすめします。
データを消してしまった、消えた時の対処法
ビデオカメラのデータを記録している構造として、基本的には誤ってデータを消去してしまった場合には、データはまだ残っています。簡単に説明すると、データ①を操作ミスなどにより自分の手で大切なデータを消してしまったとします。この状態の時は、ビデオカメラ上ではデータ①が確認出来なくなってしまいますが、データが完全に消去されている訳ではありません。
では、どのような状況でデータが完全に削除されるでしょうか?それは、新たにデータを保存した時です。ですので、誤ってデータを削除してしまった時には、データの上書きは厳禁です。新たに写真を撮る、動画を撮ってしまうと、誤って消してしまったデータは実際にはまだデータが残っている状態ですが、その上にデータが上書きされます。