パソコンから異音(ブーン等)

パソコンの電源を入れたときや使用中に、「ピー」「ピッ」といった聞きなれない音が鳴ることがありますが、これはビープ音と呼ばれる警告音です。また、パソコンからは他にもさまざまな異音が聞こえることがあり、それらは通常の動作に伴うものや、ハードウェアの問題を示す場合があります。このページでは、ビープ音およびその他の異音の種類とその原因について詳しく解説します。

1. ビープ音の事例とその意味

ビープ音は、通常、BIOS(Basic Input/Output System)がハードウェアの問題を検出した際に発せられます。ビープ音のパターン(長さや回数)によって、問題の特定が可能です。

  • 単発のビープ音: 「ピッ」という短くてはっきりとした音。正常に動作していることを示します。
  • 連続した短いビープ音: 「ピッピッピッ」と短い間隔で繰り返し鳴る音。電源供給に問題があるか、マザーボードに異常がある可能性があります。
  • 長いビープ音が1つ、その後に短いビープ音が2つまたは3つ: 「ピーーーッ、ピッピッ」または「ピーーーッ、ピッピッピッ」。これはメモリ(RAM)に問題があることを示します。
  • 連続する長いビープ音: 「ピーーーーッ、ピーーーーッ」と長く繰り返される音。グラフィックカードの接続不良や故障が考えられます。
  • 長短混在のビープ音: 「ピーーッ、ピッ、ピーーッ」といった長短のパターン。マザーボードやその他のハードウェアに問題があることを示しています。

ビープ音のコードは、メーカーやBIOSのバージョンによって異なるため、自分のパソコンのマニュアルを確認するか、メーカーの公式サイトで詳細を確認することをお勧めします。

2. ビープ音以外の異音

パソコンから聞こえるビープ音以外の異音には、以下のようなものがあります。これらは、通常の動作音である場合が多いですが、ハードウェアの異常を示すこともあります。

  • ノイズ音(「プチッ」「ポツ」): パソコンの電源を入れたときや、Windowsの起動・終了時、省電力状態への移行・復帰時に発生することがあります。電源状態の変化によって、オーディオ回路が不安定になることが原因です。
  • ハム音(「ブーン」): スピーカーからかすかに聞こえる「ブーン」という音は、電源ノイズがオーディオ信号に影響を与えていることが原因です。パソコン本体の電源ケーブルからコンセントへアースを取ることで軽減できる場合があります。
  • ハードディスクの異音(「カシャカシャ」「カリカリ」「ジリジリ」「ジージー」): ハードディスクが動作する際に発生する音で、特に操作後や何も操作していないときに聞こえることが多いです。データの読み書きやアクセス中に発生する音です。
  • CD/DVDドライブの回転音(「ブーン」): ディスクが高速で回転する際に発生する音です。対応していないディスクをセットした場合、音が大きくなることがあります。
  • フロッピーディスクのアクセス音(「ガッガッ」): パソコンが起動する際にフロッピーディスクドライブにアクセスする際に発生します。ディスクがセットされていなくても音が発生することがあります。
  • モーター音: パソコン内部のファンやハードディスクなどの回転部品が動作する際に発生する音です。特にCPUファンは、パソコンの排熱処理のため常に動作しており、モーターが回転するような音が聞こえることがあります。
  • ナノイー放出時の音(「バチッ」「ブーン」): ナノイー(nanoe)発生ユニットが搭載された機種では、ナノイー放出中に「バチッ」という放電音や「ブーン」というモーター音が聞こえることがあります。

異音が発生した際の対処法

パソコンから異音が発生した場合、それが通常の動作音か、ハードウェアの異常を示すものかを判断することが重要です。ビープ音や異音が発生した際には、以下の対策を検討してください。

  1. 音の種類とパターンを確認する: 音のパターンや発生状況を記録し、問題の原因を特定する手がかりとします。
  2. パソコンのマニュアルを確認する: ビープ音のパターンや異音に関する情報は、マニュアルやメーカーの公式サイトに記載されている場合があります。
  3. サポートに相談する: 異常が感じられる場合は、専門のサポートに相談し、必要に応じて修理やデータ復旧を依頼することをお勧めします。

パソコンから異音が発生した場合、まずは冷静に音の種類を確認し、適切な対処を行うことが重要です。た場合に主にビジュアルまたはテキストベースのエラーメッセージを直接画面に表示することが多いです。

まとめ

従来のBIOSよりも詳細なエラー情報や診断結果を提供するため、ビープ音を警告音として利用することは少なくなります。しかし、システムがPOST(Power-On Self-Test)過程で画面に何も表示できないような初期の段階で問題が発生した場合には、ビープ音を使用して基本的な問題を示すことがあります。データ復旧はデータスマートにご相談ください。PCの復旧事例も多数ございます。

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