「No bootable device」のエラーメッセージが表示された場合の正しい対処方法
「No bootable device」のエラーメッセージが表示された場合にはパソコンは正常に起動することができません。今まで見たことがない「No bootable device」が表示されてしまい、どうすれば良いかわからない方がほとんどですので、対処方法を解説させていただきます。
本ページの要約
- 「No bootable device」が表示されたパソコンはハードディスクやSSDを認識していません。
- あらゆる故障・障害を抱えたパソコンに対して技術力の高いデータ復旧サービスは対応しています。
- 自分で触るのが怖い方は、専門家(データ復旧会社)での無料診断がおすすめです。
目次
エラーコードが黒い画面に白い文字で表示される
これらのエラーメッセージが表示される原因は、BIOS/UEFIの設定、ハードウェアの故障、システムファイルの損傷、またはストレージデバイスが正しく接続されていないことなど様々です。またお使いのパソコンのメーカーやモデルによってもエラーメッセージで使われる英単語は異なりますが、ほとんど同じ内容です。
- Boot device not found(起動させるために必要なデバイスが見つかりません。)
- No bootable media found(起動可能なメディアが見つかりません。)
- Operating System not found(オペレーティングシステムが見つかりません。)
- Missing operating system(オペレーティングシステムが失われています。)
- Reboot and select proper boot device(再起動して起動デバイスを選んでください。)
- Hard Disk not detected(ハードディスクを認識していません)
- No boot device available(利用可能な起動デバイスがありません。)
- Please insert bootable media(起動メディアを挿入してください。)
- Check cable connection… PXE-M0F: Exiting Intel PXE ROM.(ケーブルの接続を確認してください。)
- No boot filename received(起動用のファイル名が受信できません。)
これら以外にもエラーコードにはさまざまな種類があります。これらのメッセージは、基本的にパソコンがデータストレージにアクセスできないか、ブート(起動)に必要な情報を含むデバイスを見つけられない状態を示しています。ストレージを取り外すことで状態が悪化することがありますので、ご自身で分解等はなさらないことをおすすめします。
データ復旧が必要な場合、基本的に自分で行うべき処置は最小限に留めることが推奨されます。大切なデータが保存された機器であればなおさら、専門家やプロのデータ復旧サービスへの依頼がおすすめです。無料診断・調査サービスを提供していますので、まずは障害とそれにかかるお見積りを確認なさることをおすすめします。
データ復旧とは
見れなくなったデータ、消えてしまったと思っているデータを再び使用できるようにすることです。動画や写真であれば再び観れるように、重要な書類であれば、再び作業ができるようにすることがデータ復旧をすることで実現されます。
パソコンやHDD(ハードディスク)、SDカード、USBメモリ、はたまた業務用の大規模RAIDサーバーなどデータの保存されているあらゆる電子機器では、意図せぬ操作ミスやヒューマンエラー、不慮の機器故障など様々な原因によりデータが消えてしまったり、データにアクセスできなくなってしまうことがあります。
ただし、パソコンは再び使えるようにすることはできません。
メーカー修理とデータ復旧の違い
パソコンの修理は各メーカーによってなされますが、その際の目的は壊れた製品をきちんと動くようにすることです。初期化をし作業を行うため、データが消失してしまいます。一方でデータ復旧はデータを救出するためには壊れた製品にさらに負荷をかけながらも、データ復旧させることです。
データ復旧サービスの利用
- 専門のデータ復旧サービスの選定: データ復旧を専門とする企業は、失われたデータを回復するための高度な設備・技術・ツールを使用します。物理的な損傷から論理的な問題まで、さまざまな状況に対応しています。
- 評判と実績の確認: サービス提供者を選ぶ際は、その評判、実績、顧客のレビューを確認してください。信頼できるサービス提供者は、過去の成功事例や顧客からの推薦があります。
- 無料診断と見積もり: 多くのデータ復旧サービスは、事前の診断を無料で提供しています。まずは、機器、状況を詳細に説明し、復旧作業の見積もりを依頼してください。
- セキュリティとプライバシー: データの機密性を保護するため、選択したサービス提供者がデータセキュリティとプライバシー保護の基準を満たしているか確認してください。
- サービスレベルの選択: 緊急性の度合いに応じて、標準サービスから高速サービスまで、提供されるオプションから選択します。緊急性が高い場合は、迅速な対応を選ぶことができますが、追加料金が発生する場合があります。
その他の注意点
- データの重要性: 復旧を試みるデータの価値を考慮して、復旧作業にかかる費用と比較してください。特に重要なデータが含まれる場合は、コストをかけてでもプロのサービスを利用する価値があります。
- 保証と返金ポリシー: サービス提供者が成功報酬型であるか、またはデータ復旧が不可能だった場合の返金ポリシーを提供しているか確認してください。
- 事前準備: サービス提供者にデバイスを送る前に、必要な情報や指示に従って、適切に梱包し、必要な書類を準備してください。
ご自身で何かしらの対処を行う場合
「No bootable device」のトラブルは、ブート順序の問題、記憶装置の故障、またはシステムファイルの損傷によって引き起こされていることが多いです。データ復旧業者の診断を経てご自身で行うという判断をした場合には以下をご参考に行ってください。いくつかのステップがありますが、状況によって適切な手順が異なることがありますので、以下に一般的な手順を紹介します。
1. 安全なデータバックアップ
- データ損失のリスクを最小限に抑えるため、作業を始める前に可能な限りデータをバックアップしてください。データが壊れたパソコンにしかない場合には何も対処しないことを推奨します。既にアクセスできない場合は、次のステップへ進んでください。
2. ブート順序の確認と変更
- BIOSまたはUEFI設定をチェックし、ブート順序が正しく設定されているか確認します。記憶装置が最初にブートするように設定されていない場合は、変更してください。
3. 起動可能なUSBドライブまたはCD/DVDの作成
- 別の正常に動作するコンピュータを使用して、LinuxベースのライブCDまたはライブUSBを作成します。UbuntuやFedoraなど、多くのディストリビューションがこの機能を提供しています。
4. ライブCD/USBを使用したブート
- 作成したライブCD/USBを使用して、故障したコンピュータをブートします。これにより、OSをインストールせずにコンピュータのハードウェアにアクセスできるようになります。
5. データのバックアップ
- ライブ環境が起動したら、内蔵されているファイルマネージャーを使用して、故障したドライブのデータにアクセスします。重要なデータを外部ドライブやクラウドストレージにコピーします。
6. ハードドライブの診断
- ライブ環境では、多くの場合、ディスクの診断ツールが利用可能です。これを使用して、ハードドライブやSSDの健康状態を確認し、修復が可能かどうかを判断します。
まとめ
ご自身での処置を避ける理由は、不適切な対処によりデータが永久に失われるリスクを避けるためです。データ復旧サービスでは同じ障害でも原因が異なるため、状況に応じて異なる手順を取ります。重要なデータの復旧を試みる場合は、慎重に進めることが重要です。