iPhoneデータ復旧完全ガイド
iPhoneのデータ復旧について、データ復旧の確率を高めるための対処方法やどこまで自分でやっても問題がないのか、どのように考えた方が良いのかよくわからないことをデータ復旧の専門家として解説させていただきます。
目次
- 1 iPhoneのよくあるデータ復旧事例
- 2 データ復旧サービスとは
- 3 データ復旧業者とメーカー修理の違い
- 4 壊れたiPhoneには正しい対処を
- 5 データ復旧できるデータの種類
- 6 iPhone本体の補償・本体交換
- 7 よくあるiPhoneデータ復旧事例
- 8 トラブル時の相談先はApple社かデータ復旧業者
- 9 iPhoneが壊れる原因
- 10 似たトラブルでも発生している障害は様々
- 11 よくあるiPhoneデータ復旧依頼内容
- 12 データ復旧は同じ状況で起きても難易度は異なる
- 13 突然起動しなくなったiPhoneのデータ復旧ならDATASMARTへ
- 14 対応キャリア/モデル
- 15 よくある質問
- 16 iPhoneは使用できませんと表示された
- 17 データ復旧業者はデータ復元ソフトは使用しない
- 18 初期化したiPhoneのデータ復旧は不可能
- 19 iPhoneの初期化、削除・パスコードロック解除の解決の可能性はデジタルフォレンジック
- 20 パスコードが解除できない場合
iPhoneのよくあるデータ復旧事例
このページではiPhoneのデータ復旧が必要となるあらゆる障害の解説に対応しています。
- 突然電源が入らなくなってしまった
- 起動しなくなってしまった
- 水濡れ・浸水してしまった
- 高所からの落下してしまった
- 重度の損傷が加わった
- 何も表示されない
- 画面が真緑になった
- 初期化してしまった
- iPhoneは使用できませんと表示された
- アップルのロゴがループする
- エラーコードが表示される
- パスコードがわからなくなった
- 故人の遺品のデータを確認したい
物理障害(物理的な障害を抱える場合)やソフトウェアが壊れたソフトウェアトラブルの場合や初期化、パスコードロックがかかってしまったり、消してしまったデータが必要になった論理障害やどちらの障害も併発している場合など、ご自身でデータ復旧できない状況における対処方法ついてご紹介いたします。
問題のない対処はバックアップからの復元のみ
ご自身でできる対処は「バックアップからの復元」です。初期化してしまった場合や削除してしまった場合にはこれまでのバックアップから復元することのみが選択肢であることがほとんどです。iTunesのバックアップを古いものを間違えて復元してしまった場合なども完全にデータが消失しているので最新のバックアップは存在するとしてもiCloudもしくはiTunesです。
【関連】iPhoneをバックアップから復元する
データ復旧サービスとは
データ復旧サービスについて、すでに他のサイトで見たりしてご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ご説明いたします。起動しなくなったiPhoneだけでなく、パソコン、認識できなくなったHDD、水没したスマホなど、何かしらの障害を抱えたあらゆるメディア・データストレージ製品に書き込まれたファイルや大事なデータが保存されている場合にデータを何とか抽出するのがデータ復旧サービスです。
一体何をするの?
障害の発生したiPhoneをお預かりして、独自の技術と専用設備を用いて診断、調査、解析を行った上でデータ復旧作業を施します。一度障害を抱えたメディアはいつ再び壊れるかわかりませんので、再び使用可能な状態に戻す修理とは異なります。抽出したデータは別のメディアに保存したり、クラウドにアップロードしたり、あらゆるデータ保存方法の中から最善の方法で依頼主のもとに納品されます。
データ復旧業者とメーカー修理の違い
iPhoneのデータ復旧は正常に動作しなくなった原因となる障害を除去し、端末内部に保存されているデータを抽出することです。そのため、iPhoneがその後使えるかどうかは約束することができません。一方でApple社が提供する公式修理サービスではデータ復旧に対応していません。
データ復旧においてiPhone本体を修理することを目的としていません。もちろん、修復作業の工程で一時的に動作するようになることもありますが、データ復旧作業が終わった数時間後に動かなくなることは少なくありません。
アップルの修理は本体交換
基本的にiPhoneの電源が入らなくなったり、アップル社のロゴ(リンゴマーク)が表示されるエラー状態になったりしている場合には本体交換という形で修理サービスを受けることになります。本体交換をすることでデータを喪失することになります。
壊れたiPhoneには正しい対処を
知識や経験がない状態で壊れたiPhoneからのデータ復旧を試みることで状態を悪化させてしまう可能性が高いです。絶対に避けたいのは、誤った自己判断や依頼先を間違えることです。それによってiPhoneが初期化されてしまい、データ復旧することが困難な状態になるのは最悪の事態です。
そのため、壊れたiPhoneに大事なデータが保存されている場合にはデータ復旧の専門サービスに依頼することをお薦めします。
データ復旧できるデータの種類
iPhoneに保存されているデータは様々なものがありますが、主にデータ復旧のご相談をいただくデータとしては以下のものが挙げられます。
- 写真・動画
- アプリのデータ
- デバイスの設定
- 電話帳・連絡先
大事なデータはそのiPhoneの利用方法によって異なります。iPhoneの損傷具合やご希望されるデータの納品方法などによっても異なりiCloudでの納品となる場合もあります。iTunesでのバックアップ形式での納品も可能かどうか事前に希望をお伺いすることは可能ですが、iPhoneの損傷がひどい場合にはご希望に沿えない場合もございます。
【関連】iCloud バックアップの対象となるデータ
iPhone本体の補償・本体交換
データ復旧では本体の動作の保証はすることができません。なぜならば、データ復旧を成功させるためには最善の手段で処置を施す必要があるからです。そのため、iPhone本体に負荷がかかり起動しない状態になってもおかしくはありません。
データ復旧ではiPhone本体復旧は保証していません
iPhoneのデータ復旧の結果として、あくまでも副次的にiPhone本体が動くようになることはありますが、いつまで動き続けるかはわかりません。一時的に壊れたものの、全体的な損傷がそれほど酷くなかっただけで、こればかりはデータ復旧作業を終えてみないとわかりませんし、いずれにしてもいつまで動き続けるかはわかりません。
よくあるiPhoneデータ復旧事例
電源が入らなくなってしまった場合、リンゴループになってしまった場合、リカバリーモードになってしまっているもの、また、特に夏季には水没してしまったiPhoneについてデータ復旧のご相談を多くいただきます。それぞれの対処の注意点も含めて事例をご紹介致します。
容量不足で正常に動作しない
写真や動画などを撮り貯めてしまった結果としてストレージ容量がいっぱいになり、正常に動作できなくなってしまったiPhoneもアップルのロゴマークを表示するリンゴループになります。
水濡れ・浸水した
iPhoneはお風呂に持ち込んで使われたり、トイレに持ち込んだり、洗濯機で誤って回してしまったり日常生活のどこで水没してもおかしくはありません。水没の場所や仕方によって復旧難易度、水没復旧率は多少変わりますが、データ復旧作業をしてみなければわかりませんので、無料診断サービスのご利用をおすすめします。
海に水没したiPhoneでもデー
プールや海水浴場で水没してしまったiPhoneからのデータ復旧も可能です。
例えビーチサイドを歩いていて少し水がかかった程度であっても致命的な損傷が加えられている可能性もありますし、重度障害を抱えるケースもあります。また、水没してしまったiPhoneをリカバリーモードにするようなことはあってはありません。雨の中での使用や高湿度環境での長時間の使用など、電源が入らなくなった原因として思い当たる情報は全てデータ復旧作業を依頼する業者への提供をおすすめします。
本体補償はapple care plusやキャリアの補償サービス
データ復旧サービスを利用した後に利用できるかもしれないのが、Applecareplusです。Applecareplusでは本体の保証をしていますし、契約先のキャリアの保証の活用も可能です。DATASMART編集部ではそれらの公式補償サービスによる本体交換を推奨しています。ただし、データ復旧サービスを利用した結果、本体交換の補償が受けられない可能性もあります。
交換端末の返却期限は延長可能
使用しているiPhoneが壊れてしまうと生活に支障が出てしまいます。出来る限りお早目に本体交換をなさることを推奨します。また、この際に壊れた端末の返却期間が設定されていますが、docomo、au、softbankのコールセンター等への問い合わせをし、事情を説明することで期間の延長をしてもらうことが可能です。
トラブル時の相談先はApple社かデータ復旧業者
iPhoneのトラブルが起きたときに必要な相談先は販売元・メーカーであるアップル社の運営するアップルストア(オンラインストアを含む)への相談を最優先にされることを推奨いたします。アップルでは修理不可能なほどの損傷を受けたiPhoneであっても、本体交換を行うことが可能です。
iPhoneが壊れる原因
iPhoneの壊れ方や原因はさまざまです。ある日突然電源が入らなくなり、起動しなくなったものを「突然死」という表現が使われていたり、プール、海水浴などのアクティビティの最中での思わぬ水没であったり、車に轢かれてしまったり、不注意で落下してしまったり、容量不足での動作不良と枚挙に暇がありません。
突然電源が入らなくなった・起動しなくなった
これらは基本的には自然故障が考えられます。iPhoneの製品寿命は3年程度ですので、経年劣化に伴う故障です。これを突然死と表現する方もいます。こちらに関しては複雑性が高く、根本的な原因の把握は不可能です。
水没・水濡れ
プール、海水浴、川などのレジャーアクティビティの際にiPhoneを使用することで水没してしまいます。完全防水だと思っている方が多いですが、実際は耐水機能程度ですので、少し水がかかった程度(水濡れ)であってもiPhoneの使用期間や使用方法によっては水没します。また、水濡れの多寡によってデータ復旧の難易度は変わりません。
水没してもアップルケアプラスで交換可能
データは補償されませんが、アップルケアプラスでは水没したiPhoneは有償で本体交換することが可能です。
似たトラブルでも発生している障害は様々
トラブルに陥る状況が同じようなものがあったとしても、iPhoneの使い方は人それぞれです。お子様の写真や動画を撮影する方、イラストを描かれている方、ゲームアプリを使っている方など様々です。そして、iPhoneに常日頃からかけている負荷もそれぞれ異なります。そして、必要とする重要なデータも人それぞれです。
データ復旧作業はオーダーメイドサービス
そのため似たようなデータ復旧依頼があったとしても同じデータ復旧作業をすることにはなりません。また、データ復旧を希望される方の使い方は十人十色です。写真や動画が大事な方も入れば、取引先や顧客の連絡先が電話帳にしかないといった方もいらっしゃいます。それらに対して最適なデータ復旧のアプローチを蓄積しています。
よくあるiPhoneデータ復旧依頼内容
基本的にデータ復旧は壊れてしまったiPhoneそのものに対して処置をしてみなければデータの抽出可否はわかりません。また、データ復旧の診断作業でほとんど全てのことがわかりますが、データ復旧ができるかどうかは最後までわかりません。
10年前に水没しても復旧可能
10年前に海水没してしまったiPhoneが仮にあったとしても、データ復旧できる見込みはあります。一方でご自分で何か処置をして何とかしようとすることで状態が悪化し、データ復旧することができなくなってしまう場合もあります。そのため古いiPhoneであっても復旧の確率は十分にあると言えます。
データ復旧は同じ状況で起きても難易度は異なる
iPhoneが海水に長時間浸水してしまった場合の方がデータ復旧が難しいかと言うとそうとも限りません。ビーチで少し写真を撮ろうとしたら少し水がかかってしまっただけ、という場合でも本体を分解してみると腐食がひどく進んでいる場合があったり、致命的な損傷を受けている場合もあります。
突然起動しなくなったiPhoneのデータ復旧ならDATASMARTへ
テレビコメンテーターとして活躍中の佐々木成三氏(元埼玉県警)も推薦している日本橋(東京)にてデータ復旧サービスを展開しているDATASMARTに無料相談してみてはいかがでしょうか。埼玉県警への捜査協力の実績など、公共機関からの依頼もあり、iPhoneのデータ復旧に必要な技術力に自信があります。詳しくはこちらからご確認ください。
サービス情報
8つの無料 | ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円 |
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サービスの流れ | ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品 |
おすすめ ポイント |
デジタル捜査のスペシャリスト、捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホ・タブレットにも完全対応 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領 |
データ復旧の専門サービス DATASMART
データ復旧・データ取り出しを
専門業者に無料相談
対応キャリア/モデル
以下のキャリアでご購入されたiPhoneに対応しています。また、海外購入スマホ、SIMフリー端末や格安SIM(MVNO)でご契約のiPhoneであってもデータ復旧することができます。
- docomo
- au
- softbank
- 楽天モバイル
- Y!mobile
- UQmobile
- ahamo
- LINE MOBILE
対応モデル
最新モデルのiPhoneのデータ復旧にも対応しています。
- iPhone15/iPhone14 Plus/iPhone14 Pro/iPhone14 Pro Max
- iPhone13/iPhone13 mini/iPhone13 Pro/iPhone13 Pro Max
- iPhoneSE/iPhone12 mini/iPhone12 Pro/iPhone12 Pro Max
データ復旧が不可能・難易度が高い場合
iOSのソフトウェア関連のトラブルによるものは比較的データ復旧が難しくなります。どのような障害がソフトウェア的なトラブル(論理障害)かと言うと以下の状況です。
- 初期化(工場出荷時の状態)した場合
- パスコードがわからなくなった・何度も失敗した場合
- 最新のOSにアップデートする際にアップデートに失敗した場合
- データ容量がいっぱいまで使われていてソフトウェア的なトラブルが発生してしまった場合
【関連】
初期化したiPhoneのデータ復旧は不可能
iPhoneを初期化してしまった場合、データ復旧することは専門家であっても不可能です。初期化することでデータ復旧できなくなることを知らずに初期化してしまう場合もあるかと思いますが、残念ながら復旧作業や無料診断はできません。
パスコードロックがわからない
パスコードロックがわからなくなった場合もほとんどの場合復旧することができません。非常に復旧難易度が高いです。復旧できるとしても数十万円以上の費用がかかることが見込まれます。また、1年以上の期間がかかる場合もあります。また、何度もパスワードの入力に失敗する場合で10回以上間違えた場合には復旧は不可能になります。
データ復元ソフトを使用しての復旧
iPhoneのデータ復元で検索をするとフリーソフトがかなりたくさん検索結果に表示されるかと思います。そして、どのソフトがデータ復旧を成功させるか判断するのは至難の業です。DATASMART KNOWLEDGE編集部ではデータ復元ソフトが確実にデータ復旧でき、信頼できる場合においてのみ使用を推奨しています。何故かと言うと、iPhoneが壊れているといってもケースバイケースで、データ復元ソフトが適切かどうかの判断は未経験者ではできないためです。
物理障害がある場合復元ソフトは使用不可
フリーソフトなどで自分でデータ復元ができれば一番スムーズですが、iPhoneにとって唯一の復元ソフトがiTunesです。そのため、ネット上で見つかる復元ソフトと比較しても最優先で使用する必要があります。いずれにしてもデータ復元ソフトは物理的にiPhoneを認識することなしに機能することはありません。
iTunesでさえも状態を悪化させる場合も
たとえiTunesを使用したとしても無資格者が処置をすることでリカバリーモードになってしまったり、状態が悪化する事例もございます。パソコンを使用してiTunesを繋ぎこんでトラブルシューティングを行ってみることが個人でできる対処方法ですが、これで反応がない場合には自分でデータ復元を行うことはできないと考えていただいた方が良いかと思います。
よくある質問
削除したiPhoneのデータは復旧できますか?
削除したデータは「最近削除した項目」に移動しますが、そこからも削除した場合には専門業者であっても復旧することはできません。
最近削除した項目からも削除した場合
ただし、ファイルやデータを削除してしまった場合にはバックアップからの復元のみがデータを取り戻す唯一の方法です。バックアップからの復元手順は別ページにまとめています。
iCloudから削除した場合
iCloudから削除した場合もほとんど復旧不可能な状態です。
データ復旧の料金はおいくらですか?
実際に壊れたiPhoneを確認しなければ障害内容がわかりませんので、お見積りすることができません。
データ復旧にかかる期間はどの程度ですか?
iPhoneのデータ復旧にかかる期間は損傷や抱えている障害によって異なりますが、おおよそ2週間~4週間程度がかかります。
データ復元ソフトは使用できますか?
データ復元ソフトは削除してしまったり、初期化してしまったiPhoneに対して用いることができます。何故かと言えば、復元ソフトはデータ復旧業者と違い、削除や初期化したデータが復元するために開発されているからです。ただし、復元ソフトを使用することにより、iPhoneから完全にデータを消去してしまう場合があるため、ご利用は十分にご注意ください。そのため、下記にある方法で「最近削除した項目」をご確認ください。
iPhoneは使用できませんと表示された
iPhoneでパスコードを要求された際に、複数回誤ったパスコードを連続して入力すると、「iPhoneは使用できません」というメッセージが表示され、iPhoneがロックされて使用できなくなります。
パスコードの入力ミスが繰り返されると、iPhoneが使用できない時間が次第に延び、最終的には完全にロックされます。この状態になると、デバイス内のデータ復旧は不可能となります。
パスコードを連続して間違えてしまう理由としては、「子供が誤って操作した」、「パスコードを忘れた」、「画面パネルの不具合によるゴーストタッチで誤操作が発生した」などが考えられます。
電源が入らないiPhoneを復元ソフトは正しく認識できない
電源が入らないiPhoneに対してはデータ復元ソフトは無力です。なぜならば、壊れてしまっていてパソコンを経由して復元ソフトを使用しても、iPhoneを認識できないので使用することができません。
日本企業によるiPhoneのデータ復旧ソフトはない
iPhoneはパソコン等と異なり、日本の企業からiPhoneのデータ復元ソフトは販売されていません。なぜならば、iPhoneのデータ復旧をするのに復元ソフトによってデータ復旧することができないことがわかっているからです。
ほとんどのデータ復元ソフトは中国企業によって開発されています。
データ復旧業者はデータ復元ソフトは使用しない
データ復旧専門業者では、危険なソフトを使用せず、データ復旧専用設備を使用します。ネット上で見つかるソフトウェアがお客様からのデータ復旧依頼品に対して悪さをする可能性があるためです。
iTunesのリカバリーモードも危険
メーカーであるAppleが開発しているiTunesの使用もデータ復旧の場合にはiPhoneに悪影響を及ぼします。実際に弊社では初期化した事例を確認しています。初期化してしまった場合にはデータ復旧することはできませんので、安易に何かを行うことをせず、まずは正しい診断作業を行います。
初期化したiPhoneのデータ復旧は不可能
初期化してしまった、もしくは初期化されてしまったiPhoneからデータ復元することは不可能です。そのため、データ復旧の知識がない人に何か間違った処置をされて初期化されるのは絶対に避けてください。そのためiPhone修理業者への電源がつかないiPhoneの持ち込みは非推奨としています。
Appleの公式のデータ復元はバックアップからのみ
アップルの公式サイトで紹介されているのはバックアップからのデータ復元のみです。iPhoneのデータが最新のものでバックアップをiTunesやiCloudに作成していたことがある場合には事前にバックアップのデータをご確認ください。無料版のiCloudでのバックアップやiTunesのバックアップファイルが古い場合があります。すなわち必要なデータが電源の入らないiPhoneの中にしか存在しない場合です。
バックアップデータの復元方法
データ復旧業者に相談する前にバックアップがないかどうかを必ずご自身でご確認ください。Apple公式のサポートでもスタッフにより知識のバラつきがあり、データのバックアップがないと言われても、バックアップを見つけたという事例もございます。以下にバックアップの確認方法をご紹介します。
iCloudのバックアップによるデータ復元
- iPhoneの設定アプリを開き、「Apple ID」の項目から「iCloud」に移動します。
- 「iCloudバックアップ」を選択し、バックアップが有効になっていることを確認します。
- バックアップが有効になっている場合、新しいiPhoneの設定ウィザードで「復元」オプションを選択します。
- バックアップリストから復元したいバックアップを選択し、復元プロセスを完了します。
iTunesを使用したデータ復元(バックアップ有の場合のみ可能)
- iPhoneをコンピュータに接続し、iTunesを起動します。
- iTunesでiPhoneが認識されたら、デバイスアイコンをクリックします。
- 「復元バックアップ」を選択し、復元したいバックアップを選択します。
- バックアップからデータが復元されるまで待ちます。
バックアップがない場合iPhone本体から復旧
データやアプリのバックアップがiTunesやiCloudにあるものの、部分的なデータのみのバックアップの場合もあります。例えば、iTunesでバックアップを取っている場合には2年前が最後になってしまっていて、データが古い場合などです。また、iCloudを5GBまでの無料版しか使用しておらず、全ての写真や動画のデータのバックアップがない状態になってしまっている場合が多いです。
iPhoneが起動しないため、非正規修理店に行き初期化
起動しない、電源が入らない状態のiPhoneに関しては街中の非正規の修理店では対応することはできません。Apple社でも起動しないトラブル、電源がつかないiPhoneに対しては本体交換のみを提供しているのに、街中の修理店(総務省登録修理業者を含む)では修理することは不可能ですし、最悪の場合、初期化することでデータは消失します。
iPhoneの初期化、削除・パスコードロック解除の解決の可能性はデジタルフォレンジック
iPhoneを初期化してしまった場合や消してしまった場合にはデータ復旧することはできません。ただし、本当にデータが完全に消去されてしまっているのか、初期化されてしまっているのか調査することができます。それをデジタルフォレンジックと言います。これに関しましてはデータ復旧とは全く異なります。DATASMARTの関連サービスでデジタルフォレンジックを提供していますので、ご相談ください。
デジタルフォレンジックにかかる期間・費用
デジタルフォレンジックは成功報酬制ではなく、調査費用がかかります。また、期間としては半年~1年かかることがほとんどです。費用としては30万円以上がかかります。デジタルフォレンジック調査の結果を踏まえてデータ復元の加工作業が必要になる場合には追加費用が発生しますので、裁判資料としての提出、捜査機関の利用が主ですが個人の方にもご利用いただくことが可能です。
パスコードが解除できない場合
特にパスコードロック解除は何度も間違えてしまっている場合や、所有者が故人となっており、パスワードがわからない場合もあるかと思います。また、最後の1回を失敗したらどうすることもできないという場合もあるかと思います。何度も試さずにデジタルフォレンジックサービスを提供している業者へご相談ください。
まとめ
このページでは壊れてしまったiPhoneの中にどうしても取り出さなければならない大切なデータがある方のためにデータ復旧の専門家の観点でまとめました。大事なデータが保存されている場合には自分で何とかしようとせずに専門家に相談されることをおすすめいたします。
この記事を監修した専門家